私幼い頃からずっとスノーボードを続けていて、
スキー場によく連れてって貰ってたんです。
幼い時ってまだ上手に滑ることも出来なくて、
よく不貞腐れて雪だるま作って遊んでたんです。
それでその時作ったソフトボールより
ちょっと大きいくらいの雪だるまに、
何故かめちゃくちゃ愛着湧いちゃって。
もう帰るよって時間なのに、その雪だるまを
置いて帰るのが悲しくて悲しくて。
まだ幼い私でも、流石に溶けちゃうから持ち帰ることは出来ないっていうのは分かってました。
だからこそなかなかその場から離れようとしなくて。
普段なかなかぐずったりしない私が珍しく
駄々こねるもんだから、お父さんが見兼ねて
雪だるまを連れて帰ろうって言ってくれたんです。
なんて言っても地元に帰るのに何時間もかかるし、
車にあったのはクーラーボックスくらいで。
それでも私は嬉しくて嬉しくて、
帰り道クーラーボックスを開けちゃったりして雪だるまに話しかけたりしてました。
そんなこんなしてる間に私は疲れて寝ちゃったらしく、
帰ったらもうその雪だるまはいなくなってました。
寂しかったけど、当たり前だよねなんて思ったりして。
それでもお父さんの優しさを、幼いながら感じ取って
凄く心が暖かくなったっていうエピソード。
ふと思い出して、
また温かい気持ちになったんですよね。
読んでくれてありがとうございました。