明日を考えるのが嫌だ。
夜が嫌いで、朝が大嫌いだ。
朝はその日の始まりで、自分にとっては最悪の始まり。
うるさいアラームの音。
気持ち悪いくらいに温かいベッド。
目が眩むほどの外の光。
呼吸ができなくなってしまいそうなほどに忙しい日々。
忙しいと思ってる。
けど何もしていない。
何一つ進んでいない。
やらなくてはいけないことが次々と、山のように積み重なっていく。
たった数冊の教科書やワークが、抱えきれないほどの量に感じる。
押しつぶされる。
着替える。
食べる。
勉強する。
息をする。
全てが苦しい。
辛い。
息をもっと。
もっとたくさん。
空気が欲しい。
息が詰まって苦しい。
よりたくさんの息を吸いたい。
息がしたい。
夜はその日の終わりで、新しい次の日がやってくる。
そして、悪夢が自分を迎えにくる。
でも、夜は割と好きなんだ。
だって、こんなに暗くて静か。
みんなみんな寝ているから。
嫌なことも起きないし。
痛いこともない。
辛くもないし。
悲しくない。
夜の空の、深海のような深い深い青と黒が自分を優しく包み込んでくれている気がする。
窓を開ければ、輝く星や月が自分を照らしてくれる。
でも、ふと。
ふと、思い出してしまう。
自分の今までの過ちを。
家、学校、塾、公園、いろんな場所で起こったそれらを。
今この瞬間かのように思い出してしまう。
寝ても覚めても、苦しくて仕方がない。
苦しくて、もがいて。
どれだけ手を伸ばしても。
光が見えない。
そこに光はない。
自分が苦手だ。
これだけ苦しいと言っておきながら、誰にも言えず、しまいこむ。
過去に相談した。
親にも、友達にも、先生にも、カウンセラーの人にも。
でも結局は。
突っぱねられた。
ただ思ってもいない同情の素振りを見せられた。
大袈裟だって。
大したことないって。
「私の方が…」って。
誰も、素振りを見せただけで。
理解はしようともしなかった。
結局は。
自分は彼らにとって、「面倒さい奴」なんだろう。
他人と比べ、比べられ、劣等感というモノに押しつぶされて。
何も出来なくなって。
することすら怖くなって。
人の目が、視線が嫌になって。
耳を塞ぎ込んで。
自分の意見をろくに持たくて。
中身がない自分がいて。
自分がないから他の人と距離ができて。
会話もなくなって。
段々と、イライラが抑えきれなくなっている。
今まで、深呼吸、目を瞑る。
そうすることで抑えられていた感情が。
心の奥底に押しこらえていたhateが。
抑えきれず溢れ出している。
やっと、普通の人に出会えたからか。
やっと一つ、心の枷が外れたからか。
今まで抑え込んでいた感情が多すぎて。
山よりも、海よりも。
大きすぎて、深すぎて。
どれだけ叫んでも。
どれだけ泣こうとしても。
どれだけ物を壊しても。
おさまらなくなっている。
どれだけ自分をボロボロにしようとも。
感情だけがぶくぶくと。
夢に浸り続けている。
現実が怖いから。
現実は、辛くて。
怖くて。
苦しくて。
暗くて。
でも夢ならば。
温かくて優しい家族。
たくさんの親友。
信頼できる仲間。
心の隙間を埋めてくれる大切な存在。
全てが揃っている。
自分の世界なら。
自分が今まで。
どれだけ手を伸ばしても手に入れられなかったもの全てが。
そこにある。
一生。
目覚めたくない。
誰に何を言われても言い返さない。
友達はみんな賢くて。
語彙力があって。
だから自分には普通の悪口さえ言えない。
とてもバカだなんて言えない。
自分が馬鹿なのは事実だから認めざるを得ない。
家族に嫌なことを言われても。
真っ先に。
痛めつけられないかが頭に浮かぶ。
過去がある限り。
一生自分にへばりついてくるあの嫌な記憶。
死にそうなくらいに辛かった。
むしろ死ぬ寸前かも知れなかった。
だからこそ、簡単には言えない。
いつもいい人であろうとしている。
誰にとってもいい人でありたくて。
誰かの救いになりたくて。
なるべく笑顔で優しく接してきた。
「うさんくさい顔してるよね」
蹴り飛ばしてやろうかと思った。
自分が目指しているのは。
みんなが望む理想像だった。
結局はそれは、誰にとっても「都合の良い人」にしかすぎなかった。
辛い。
苦しい。
虚しい。
空っぽ。
悲しい。
気持ちが悪い。
頭が割れる。
吐きそう。
惨めで。
恥ずかしくて。
愚かで。
みっともなくて。
馬鹿で。
アホで。
クズで。
ゴミ蟲で。
独りぼっちで。
哀れで。
金欠で。
鳥頭で。
被害者ぶって。
こんな自分が明日も、今も生きているだなんて。
そんなこと許されて良いのだろうか。
許されると思いますよ。
結局は、自分が許せるかどうかなのかもしれない。
自分が嫌でしょうがないけど、その嫌なところを治そうにも無理な時って、ホントに辛いですよね。
あなたがここに挙げたたくさんの治したいところ。
今はそれができないぐらいに辛いのだから、仕方ないと許せるといいですね。
いくらでも、夢に逃避していいと思います。
私も散々逃避して、すこしずつ、こうあるべきという自分のハードルを下げられるようになってきました。
周りにとっての当たり前が、今の私には高すぎるハードルなんだなって、分かってきて、周りではなく、今の自分に寄り添っていこうと思っています。
責めるんじゃなくて、自分の味方になるっていう感じで。
夜は私も好きです。
何かに追われる感覚が、1日の中で一番少ないから。
あなたも今、夜の時をすごしているかなぁ。
あなたの気持ちが、少しでも穏やかでいられますように。