トラウマが出た時の対処方法が知りたい。私は今29歳。中学生の頃学年中から酷いいじめに遭い、また社会人になってもいじめに遭い転職続きで今は双極性障害とPTSD

★小瓶�主です。
こんばんは。初めまして。
ご丁寧にお返事を下さって、ありがとうございます。
カウンセリングは金銭的余裕がなく受けていません。ですのであなた様から色々とご助言をいただけて、大変助かりました。
確かに今は書籍が沢山出ていますね。興味があるものを試しに読んでみようと思います。
今の私は、夫以外の人間に恐怖�を抱いています。この後パートを探すことになっていますが、なるべく人と関わらない仕事�にしようかな、と思っています。
夫は、私が不安定な時、自傷行為をしているのを知っていて、勿論部屋でこっそりやるのですが、心配らしくたまに様子を見に来ては見つかります。
多分、健常者の方は、こういう病気の人に理解こそすれ、実際は家族として負担に感じていると思います。
恐らく私は、いじめられる雰囲気が出ているのでしょうね、でも今更変わろうとも思いません。これでいいや、と割り切っています。
あなた様から優しいお気遣いをいただいて、辛い記憶も和らぐ方法があること、この世界に私を理解して下さる方がいらっしゃる、という事がわかり、ほっとしました。
あなた様も、今後ゆっくりと、良くなっていく事を祈ります。お互い、辛い事があるけれど、負けずに前を向いて行けたら嬉しいです。
本当にありがとうございました。

本当に本当に、辛い思いをされたんですね。
お聞きするだけで、すごく胸が痛みます。

双極性障害の治療は大体わかるのですが、PTSDの治療はかなり色々ありますよね。
カウンセリングなどを受けていらっしゃるのでしょうか。

恐らく複雑・難治性の症状でしょうから、治癒にもそれなりの時間がかかるでしょうね。

タッピング療法はご存知ですか？
もしかしたら支えの一つになるかもしれませんので、現在の治療に差し障りがないか治療者の方にご確認の上、大丈夫そうならお試しになってみて下さい。

あとは…私は、トラウマからの回復を扱った書籍を読むことが、かなり支えになりました。
私は親との関係でのトラウマでしたので、親子問題、虐待関連を中心に、これは参考として（と言っても、幼児期に見知らぬ男から性被害を受けはしたのですが、それを読む頃までには自力で回復していました）性的被害トラウマからの回復の本など、何十冊も読み漁りました。
あとは、心理学や精神分析の本も。
カウンセリングも受けましたし、これは多分一生付き合うのでしょうが、鬱でずっと通院してもいます。
一時期、自分の気持ちと過去の出来事の整理のためにブログも書いていましたね。

克服した、と言い切れるのかわかりませんが、少なくとも以前ほど酷く「それ」に苦しめられてはいません。

大抵の本の「回復」の共通項としてあるのは、「失った、破壊された人間という存在への信頼を取り戻すこと」です。
何があろうと、絶対に自分を傷つけたりしない人もこの世にはいる、それどころかいたわり、優しくし、助けてくれる人がいる、それも何人も、そしてその人達と自分は暖かさを基調とした関係を育んで行ける、と心の底から信じられるようになること、と言ってもいいかもしれません。
そのためには、誰かと繋がり、それを続けて行くことが、やはり重要になるでしょう。
あなたにはご主人がおられますし、治療者の方もついていらっしゃるので、最低限はまず大丈夫かと思います。
他にも、お友達とか、そういったものが近くにあればPTSDの当事者の自助グループだとか、支えはできるだけ多くあった方がいいように思います。
ご両親やきょうだいの方々との関係が良好であれば、もちろんとても心強い味方になって下さるでしょうね。

お子さんについては…こればかりは生まれてみないと何とも言えないところがあって、私は生まない道を選びましたが、あなたがどうなさればいいのかは、何とも言えません。
でも、周囲に手助けしてくれる人がいない状態ならば、症状がある程度落ち着かれるまでは、待った方がいいとは思います。
ある程度安定して愛してあげられないと、今度はその子にトラウマを与えかねないからです。
それに、産前産後の鬱は、身一つでいる時の鬱よりも更に苦しいというのは、本当によく聞く話なのです。
お決めになるのはもちろんあなたとご主人ですし、多分あなたはお子さんの心の痛みにも敏感な優しいお母さんになられると思いますから、本当にあなたの症状が少しでも早く軽減されることと、手助けしてくれる人に恵まれることを願うばかりです。

トラウマに苦しめられていると、幸せになることどころか、ほんの短い瞬間的な幸せを感じることさえ難しいですよね。
でも、心穏やかな瞬間は、きっと増やして行けます。
今を侵食して来る過去の痛みも、本当に過去として記憶の一部に組み込み、それらにもう不用意に煩わされなくなることも、治療が進めばきっとできるようになります。

ご主人と、それから生まれるのであればお子さんと一緒に、何気ない日常を味わったり、他愛もない話をして一緒に笑ったり、悲喜こもごものあなたの人生を、トラウマに脅かされることなくお過ごしになられる日が早く来ますように、と心から祈っています。

これからますます寒くなりますが、どうぞご自愛下さいね。
あなたの気遣いに他の誰より値するのは、あなたご自身です。優しく、忍耐強く接してあげて下さい。