涙がこぼれ落ちる。
この涙は地面に落ちるでしょう。
そして、空高くのぼっていくことでしょう。
その涙はだれのもとへ降るのでしょうか。
もしかしては君のもとかもしれませんね。
太陽の君にはかげのわたしが見えるわけないね。
大粒の涙がたくさんこぼれ落ちる。
これらの涙は水溜りへと変わるでしょう。
そして、だれかがこれらの涙の水溜りを踏むのでしょう。
これらの涙は君のもとへは届かない。
もしかしてなんてない。
次はあなたの涙がこぼれ落ちる。
あなたの涙はだれにも見えないところでこぼれ落ちる。
あなたの涙は雨となる。
わたしのもとへ大雨となり。
その時、だれが傘を差し出してくれる?
大雨の中、わたしは泣き叫ぶ。
だれにも見えない、君を抱えて。
やがて雨はやむ。
あなたの涙は虹となる。
わたしの涙がこぼれ落ちる。