ずーっと長い間、派遣社員を続けてきて、「派遣ループ」から逃れられずに過ごしてきました。
私も40半ばだし、これといった特殊技能もないし、今更正社員なんて無理だろうと諦めていました。
年明けすぐに、日頃のストレスで自分の中の精神的なキャパがオーバーになり、「適応障害」と診断され、医師より「診断書を書くから一先ず一ヶ月休みなさい」と言われました。
正直にその日に派遣会社にその旨を伝えたところ、就業先から休職ではなく、契約終了を宣告され、失業してしまいました。
派遣会社にこれまでの経緯説明を含めた話し合いをして、「会社都合」での退職扱いにしてもらいました。
まさか失業するとは思ってもみなくて、とりあえずハローワークに行って、失業申請をしに行きました。
本当は申請だけして帰ろうと思ったのですが、私はこのままどうなってしまうのか本当に不安で、たまたま空いていた「職業相談窓口」に行きました。
そこで対応してくれた職員さんが、企業で人事に携わっていた人だったらしく、「ちょうど明後日職業支援セミナーを僕が講師でやるんだけど良かったら参加しない?」と誘ってくださいました。
私は「とりあえずセミナーに参加すれば失業給付の申請書に書けるし、いっかー」程度の軽い感じで申し込んだのですが、実際に受講すると、「さすが元人事だなぁ」と思える説明で、終わった後に質問をしに行っている自分がそこにいました。
そこから、少し前向きに取り組む気持ちが芽生え、コロナウイルスのニュースが毎日流れ、気が付けば世間からマスクが消えている間もこまめにハロワ通いをしていました。
無料でキャリアコンサルタントの方にジョブカードを見てもらいながらキャリアについてお話を聞いてもらったり、就職支援セミナーで講師をしてくださった職員の方に専任担当に なっていただき、履歴書や職務経歴書を添削していただいたりしました。
そのアドバイスをもとに、4社とりあえず書類を送ったところ、3社から書類選考通過の連絡が入り、一番最初に面接をした企業から内定をもらえました。
ぶっちゃけ、小さい会社ですが、まさか内定をもらえるなんて夢にも思っていなかったので本当に嬉しかったです。
これまでの結果を担当の職員さんに話したところ、とても喜んでくださって「あなたは本当によく頑張ってたからね。あなたには強みが沢山あるんだから、もっと自分に自信を持ちなさい。」と言ってくれました。
私は取るに足らない価値のない人間だと思っていたので(今でもそう思ってます)、嘘でもそんな風に言ってもらえて涙がこぼれそうでした。
今は、決まった喜びもありますが、「このご時世だし、試用期間3ヶ月で切られるんじゃないか…」とかまた不安に駆られています。
「ま、なんとかなるさー!」と、物事を楽観的に捉えることが苦手なのです。
不安が更なる不安を生んで、両手放しにhappy!と思えないのです。
考えても仕方がないのは百も承知なのに、灰色の不安が頭の中でモワモワと広がっていくのです。
皆さん、どうか、私が無事、試用期間を乗り越えて正社員として、溌剌と働けるよう祈ってください。