フォローしている方のこの様な質問があり、投稿した後、改めて写真を撮りました。
当時、私は28歳…。
24歳の時、恥ずかしげもなく運命的な人と出会い、恋に落ちました。
お互いに想いを寄せ会い、困難はありましたが、それすら乗り越えられると信じていました。
私は初婚で、相手は再婚。まだ4歳の女の子がいましたが、元来子ども好きな私は、何の問題にもならないと想っていました。
父は「お前が決めた人なら、それで良い」と言ってくれましたが、血の繋がりに拘る母は猛反対。
それでも、決めるのは自分だと言い続けました。
しかし、事情があり、お母さんをとられると思った娘が自閉症気味となり、別れを告げられました。
自暴自棄となり、荒む気持ちを抱える毎日でしたが、とあることがきっかけとなり、日本国内を旅する様になりました。
二日間の休みがあれば旅に出掛け、行きたい所は何処へでも、何度でも……と行きました。
振り返れば、無茶苦茶な旅の仕方ばかりでしたが、あの人のことを考えたくなくてのものでした。
そんな時、水戸市の土産物屋で目当ての品を買い、帰ろうとした時、階段の上に飾られた、このプレートに目が止まり、立ち尽くしてしまったのです。
忘れたいからと誤魔化す様に旅をするうち、ふと迷いが生まれていました。
「本当にこれでいいのか……」
私は長男であり、病弱な父、体にガタが来始めた母…。
それでも、
「お前の人生だ。好きに生きろ」
と言ってくれた父の言葉を言い訳に、旅を続ける自分に迷いが生まれはじめてました。
そんな頃に出会ったこの言葉は、深く私の心に突き刺さり、その時は購入を諦めましたが、再び店を訪れ手に入れました。
その後、33歳で結婚、48で離婚、どん底を経験し迷い迷った末、52で今の地に辿り着きましたが、四半世紀経った今も、この言葉は私の道標です。