今からとっても途方もない昔のうみは
食物連鎖もないおだやかなものだったそうで
そこでたゆたうことができたのなら
しあわせなんだろうなと恋しい日々で
まあその頃の酸素濃度やら的には
とてもじゃないけど適さないけれど
人の血液の組成って
海のそれにとっても似ているんだって
地上のいきものたちはみんな海からきているから
海にかえりたくなるのも道理なのかなって
このまま海に溶けてしまいたい
日々楽しいこと面白いことたくさんあって
それなりに友達もいて親ともそこそこうまくやってるし
好きな人や好きなものもたくさんある
お金はそんなにないけれど
すごく恵まれているわけでも恵まれてないわけでもない
だけれど毎日がとってもたいへん
何をするにもちからがいるので
今思うこの言葉も何もかもがただの電気信号で
感情も思考も全てそうなのに
やる気というものはなかなか出ないもので
毎日がとってもつらい
辛い気持ちもただの脳の電気信号なのだけれど
不安な気持ち
嫌な気持ち
苦しくって辛い気持ち
何もかもが面倒臭い気持ち
海に溶けてしまえたらなくなるのだろうね
今消えちゃったら見たかった漫画の続きが見れないし悲しむ人もいるから
結局消えはしないけれど
それでも
海に溶けてしまいたくなる
できれば太古の静かな海で