ちょっとだけ、お家から出た。
自室の窓を開けて外に出て、
玄関前の屋根と倉庫の屋根を伝い、
門を伝って地面に降りた。
裸足で冷たいアスファルト
の上に立ち、
肺に入っていた室内の暖かい空気と
中和させる様に冬の夜の
冷たい空気を大袈裟に吸い込む。
外に出るだけでこんなにも
幸せな気分になれるんだな。
パジャマの長袖を捲って
傷だらけの腕を曝け出して
浅い雑木林の方へと足を運ぶ。
木々の間の、無い道を歩いて
少し開けたところに出る。
見たこと無いような夜の雑木林の
風景にドキドキして、
感嘆の息をつく。
いまこの時の幸せを噛み締めながら
近日心に積もってきてたクロイモノを
全部吐き出す様に深く深く呼吸する。
1つの行動をする度に文章を
書き加えていく。
時間を感じない今を、解放的な今を、
出来る限り堪能したい。
私がお外に出たとバレたら
怒られる。
その時はその時。
私は、今を自由に動きたい。
ちょっと幸せです