裏表がない人。純粋な人。正直羨ましい。
本心を打ち明けて相手に無視されたり反論される
くらいなら隠しておく方が何倍も安全だし自分を
守れる。そう固く思っている。自信がないから?
相手の評価が全てだからそれが下がるようなことが
あっては絶対にならないと思っている?私には
能力がないと散々感じて心を痛め付けて来た。
命に優劣はない。でも傷付くのは怖い。多分過去
に自分にかけてきた呪いが影響している。虐待の
事件を時に腹立たしく、時に哀れに感じるが、
自分への言葉の暴力を何年も続けた過去は消せない
だろう。それは狂気として飼い慣らされている。
時々暴走を止められなくなる。爆弾を抱えている
ようなものかもしれない。何かによって昇華する。
それをせざるを得ないとは思う。
何でだろう。本当に欲しいものは何一つ手に入ら
ないのは。もし仮に生まれる前にそう仕組まれて
いたとしたら、私は一体どうすればよいのだろう。
能力が高くて努力もして比較的思い通りに欲しい
ものを手に入れられる人もいる。手に入らない
悔しさ、絶望、諦め、罪悪感、怒り、悲しみ、
憎しみ、言い訳、惨めさ、自己嫌悪、孤独感。
一通り味わった。手に入るありがたみ、幸福感、
使命感、信頼、喜び、自己肯定、全体共有感。
そういうものが得られることもあるのかもしれない。
続けることで見えてくるものは確かにあるだろう。
正反対の感情であるがやはりどちらも命の叫びに
他ならずどちらが優勢ということもない。善悪で
さばいてしまいそうになるけれど、評価は千差万別
でどんな命も平等。
「あいのうた」というドラマと出会って高校の時
に亡くなった母と重ねて、封印していた悲しみや
虚しさを思い出した。このプロセスをなかなか
消化できないでいる。何度も泣いて怒って乗り
越えてきたつもりだけれど、歳を取るたびに分か
らなかったことが少しずつ見えてきてまた泣けて
きたりする。心が痛くて痛くてたまらない。
つねられるような息ができないような苦しさ。
自分が何を言っているのかが分からない。何で
こんなに苦しいの。生理前の鬱の可能性が高い
けれど断定できない。そうだったとしてどうすれ
ばいい。否定されている、全てから。誰も守って
くれない。敵しかいない。そんな気持ち。なぜ。
綺麗じゃない愛じゃない醜い自分が際立って
気持ち悪い。調子が悪い時はいつもそう。纏まら
ない。分散する。悲しみと混乱で世界が覆われる。
闇の世界と光の世界が切り替わる。太陽が早送り
で沈むような急激な闇がやって来る。誰とも会い
たくない。こんな自分と接して嫌な思いをさせ
たくない。助けて。ごめんね。ごめんね。大好き
な歌を歌うのもしんどい。どこからともなく悪魔
は囁いてくる。不安なニュースを毎日のように
浴びたせいかもしれない。心が限界に近付いて
いる。年末の時の方がもっと酷かったけれど似て
いる。そう思うと怖い。いつになったらやり過ご
す方法を見つけるんだろう。怖いと叫んでも虚し
く響き渡るだけ。答えは「休みなさい。そして
自分と周りの人を愛しなさい。」お手本は「あい
のうた」の内容そのものだ。死や暗闇を知って
いるから愛が理解できるのではないか。また涙が
出て来た。電車の中でも思い出して涙が流れる。
こんな駄目人間に育ってしまってごめんなさい。
一生懸命育てて来た子供たちを成人するまで
見届けられないのはどれだけ辛かっただろう。
どうして死んじゃったの。辛い治療ばかりで
やりたいことをする時間もなかったね。もう
会えない。もっと愛されたかった。私が駄目な
人間だから愛想をつかした。私が無能なせいで
何も救えない。邪魔。いらない私なんか。早く
消え去ればいい。救われたい。ごめんなさい。
人を愛したい。素直でない自分に嫌気がさす。
人に認めてほしい。傷付きたくない。美味しい
ものを食べて好きな服を着て笑っていたい。
まずは何から始めたらいいんだろう。