私には才能がない。
大事な時にうまくいってたのは運が良かっただけ、ただそれだけ。第一志望の大学には行けずなんとなく決めた第二志望の音大にはすんなり入れた 後悔することになるのだけれど。
4月、喉を壊した。音大に入ってすぐ。絶望しかなかった ただでさえメンタルが弱い私の心はもう限界だった
9月になってやっと復帰できた、でももう今までのような声は出ないし 治ったと言われて治ったと実感する時はあっても長くは続かない、すぐ 辛くなる 自己肯定感はもう低いなんてもんじゃない ひくすぎて自分の全てを認めてあげられない 私は劣等種だ
要するに私には才能がないんだと思った
楽しそうにしてる人を見ると強烈な劣等感に駆られる みんな不幸になればいいという気持ちでおかしくなりそうになる。
私だって もっと沢山歌いたい バンドも組みたい でもこの声が この声が私を、って全部そうやって誰もがしょうがないよね、って言ってくれるような弱いところのせいにする。本当はもう治ってるのに、後は全部自分の努力次第なのに、最もらしい理由をつけて周りに慈悲を投げかけて 逃げてる
この声のせいで人付き合いも怖くなった、楽しそうな人達しか周りにいないから みんなが嫌いだった、みんなが憎かった。
昔から人の目が怖い 今は、もっと怖い。
もう死んでしまいたい 綺麗な日に、綺麗な言葉をたくさん吐いて 消えたい
私には才能がないから 努力もできない もう死にたい イライラする。死にたい
消えたい 消えろ、お前なんか消えちまえってずっと頭で響いてる
私が消えても誰も悲しまない 私が消えても、だれも。
辛くてしんどくて消えたくて、ふとした瞬間に死ぬ時のことを考えると少し楽になる、もうそれでしか心を癒してあげられない もう、死しか私に救いはない
でも、死んであげられない。死に方がわからない。自分を救ってあげられない
つらい
誰もが持ってる声・・・その一つ一つが才能だと思うな。
あなたにしかない声、あなただけの声、それは間違いなく、かけがえのない才能。
たとえ喉を壊して傷めてしまったとしても、それが治っても、元どおりじゃないと感じたとしても、他の人と違うと感じたとしても、それもまたその時々のあなたの声、大切な「今そのとき」の、あなた自身を表現する声。
自分の本当の声に耳傾けてあげられるのはあなただけ。
他の人と比べていると、本当の声が聞けなくなっちやう。
私もそう学んできました。
今は辛いかもしれないけれど、自分に優しい声を、嘘でもいい、かけてあげてほしいな。
苦しくても、作り事めいて感じてもいいから、「あなた頑張ってるよ。それでいいよ。才能あるよ」って。
内側から責め立てる声は、あなたの本当の声じゃないよ。
本当にそうだから。