これは宛名のないメールですよね。じゃあ、届くかもしれませんよね、あの子の所まで……友達が亡くなった。私はその間に自ら自分の腕を切るという行為をしてしまっていました

これは宛名のないメールですよね。

どこに届くかわかりませんよね。

じゃあ、
届くかもしれませんよね、あの子の所まで……


長くなるかもしれませんが、
読んでいただけると嬉しいです。

FROM,舞白

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先日、最近あまり学校に来ていなかった親友からメールがありました。


内容は、
「今度学校行ったら舞白、先生に呼び出されるかもしれないけど落ち着いて聞いてね
黙ってたわけじゃないの
みんな舞白のことを思ってこうなったんだ
それだけは私から先に伝えておきたかった」


なんだろうと思いながら先生と話すことになりました


先生はためらいながら放課後空いた教室に私一人を入れてくれました



そこで知ったのは

友達が亡くなったということ。



仲のいい子達だけにしか教えていないそうで、
私にもすぐ知らせるつもりだったらしいのですが、「舞白は一番気にするから…」とみんなが気を使っていてくれたそうでした。


私が体調を崩し学校を休んでいた分もあったので
お葬式もお通夜も全て終わったそうです。



もともと身体の弱い子だったと
輸血が頻繁だったと
前日までは元気だったと
朝お父さんが部屋に行くとベッドの中で冷たくなっていたと



信じられなかった

―もう、いない?―

じゃあどこへいったの?
星空?天国?お墓の中?

もう会えないの?



混乱の中そのことを知っている子達の最近の様子が思い浮かびました

一人は目をはらして「疲れてるんだ」と言い
一人は声をからして「風邪かな」と笑い
一人に「元気?」と聞いた時は「私\"は\"元気だよ～」と返されました


みんな私やクラスの子を気遣って
何も言わず笑顔で頑張って
一人で葛藤してたんだ


みんなの優しさと
気付けなかった悔しさと
そしてとにかく悲しさで
涙がとまりませんでした




私がそのことを知ったのは友達が亡くなってから約2週間後だったのですが

私はその間に自ら自分の腕を切るという行為をしてしまっていました

学校で話を聞いたその日もアームウォーマーをしていました


私はなんて馬鹿なんだろう
私がこのちっぽけな赤い線を必死で隠している間に
友達や先生は、もっと大きなものを隠していてくれて…




誰かが生きたいと願うその日に
誰かが死にたいと願い
誰かが生まれ
誰かが死ぬ――




天国にいる友達がきっと怒るから
もうそんなことしないと
私は誓いました

そしてここにも、誓います





そして笑顔を大切にしてきた彼女とそのお母さんのお願いで
クヨクヨせず笑顔で前に進むと決めました





私達はもうすぐ卒業です
先生は友達の名前も式で呼んでくれると言ってくれました




みんなで笑って卒業できるように


今私が生きてやれることを精一杯やっていきたいです





大好きだよ、
今までも
これからも

今までありがとう
お疲れ様

大好きな友達







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とても長くなってしまいましたが
ここまで読んでくださってありがとうございました。

舞白=ましろ=

2008.12.05.20時配信