僕の現在位置です
今朝方、凄まじい悪夢を見て、それから寝ようと思ったけど、結局眠れず。
それでも、11時ごろに小腹が空いて、少しだけスナックを食べたら眠くなってきて、精神科の診察に間に合うようにアラームをかけて1.5時間ほど仮眠。
今日は少し疲れて、出先で頭痛にもなったので、早めに眠剤を飲んで寝ようかなぁ……。
さてと。本題。
自己紹介にも書いたとおり僕は写真が趣味なので、少し前の小瓶にも写真の話を書いたと思うけれど。
そろそろ、手持ちの SD メモリーカードが写真でいっぱいになりそうだから、1枚買い足そうと思ってるんだ。
日々の細切れの時間を見つけては、インターネットで情報収集してるとこ。
インターネットショッピングのサイトへ行くと、アマゾンでも楽天でもヤフーでも、必ずと言って良いほど「ユーザーレビュー」の欄があるでしょ。
それで、あるとき、「あ、これ買って使ってみたいな」って思う商品があったのね。
64 GB の容量で、UHS-I スピードクラス3、ビデオスピードクラス V30 の規格に対応してる SDXC カード。台湾メーカーの商品。
一応、手持ちのカメラとの相性とか、不具合の情報とかがないかどうか、ユーザーレビューをチェックしていたんだけれど。
やっぱり売れ線の商品だとレビューの数も2万件を超えてたりして、いろんな視点からの情報は集まる。
取捨選択する中で分かってくることも多い。
ただ、なんだかよく解らないんだけれど、「これ、商品やメーカーが悪いんじゃなくて、明らかにレビュアーの知識不足で、商品のことを理解できてないだけだよね」っていう投稿がたくさんある。
SD メモリーカードの規格は複雑だから、ユーザーの理解が追いつかない部分もあるのかも知れないけれど。
たとえば、こんなものがあった。（表現の一部を改変しています）
1)「ビデオスピードクラス V30 は転送速度が断然速くて、データの取り込みが楽で助かっています。」
2)「SDXC カードは高機能の SD 機器にしか対応していません。」
3)「ソニーの一眼カメラ α7 II で使用中ですが、連写時にタイムラグがあってシャッターチャンスを逃してしまいます。」
どれも商品のレビューとしては不適切だと思う。
まず1番。ビデオスピードクラスは、そもそもカメラで動画撮影を行う際に必要とされる転送レートと、メモリーカードの書き込み速度とを比較するために参考となる規格。V30 と表示があれば、そのカードは最低でも毎秒 30 メガバイトのデータを受け入れることが出来ますよ、という意味になる。つまり、メモリーカードに入っている写真をパソコンやスマホに取り込むときの速さとは何の関係もない。でも、このレビュアーはそれが解らないらしい。
次に2番。僕がレビュアーに質問してみたいのは「高機能の SD 機器って何を指すんですか」ということ。高機能であろうが、そうでなかろうが、SD 応用機器に SDXC のロゴがあれば、SDXC カードを使うことは出来る。これは標準化された規格だからね。生半可な知識にのみ依拠した論を書かないでいただきたい。他のお客が勘違いする。
最後に3番。これ、個人的に一番こっ恥ずかしいやつだと思う。恥晒し系。ソニーの α7 II ってさ、もう10年近く前に発売された古いカメラなんだけれど、どんなに頑張っても毎秒5コマまでしか撮れないのね。試しに計算してみた。24.3メガピクセルで 14-bit の RAW 形式出力が出来ると仮定、かつ記録方式を RAW+JPEG 同時記録に設定するならば、途中の細かい計算式は省略するけど、1コマあたり約50メガバイトの RAW 画像と、1コマあたり約7.5メガバイトの 8-bit JPEG 画像を同時に、かつ毎秒5コマ記録するには、（50+7.5）×5＝毎秒287.5メガバイトの受け入れ能力を持ったメモリーカードが必要になる。でも、カメラ本体の仕様表を見ると「UHS-I 対応」と書いてある。UHS（ウルトラ・ハイ・スピード）規格は I, II, III とあるけれど、I の場合は最高でも毎秒104メガバイトのデータまでしか扱うことが出来ない。
つまり、どんなにカメラ側の演算能力が高くても、バス（データが通る回路）が狭ければ、それがボトルネックとなるわけで、最大記録画素数かつ最高速度での連写が出来る場面は非常に限定される。だから、バスを通るデータが毎秒104メガバイトに収まるような撮影条件にしない限り、カメラは仕様表の通りには動かないのだ。それなのに、このレビュアーときたら「タイムラグがあってシャッターチャンスを逃す」と言って、自分のカメラの撮影性能を棚に上げて、すべてメモリーカードが悪いかのように責任転嫁している。単なる事実誤認じゃないか。
僕に言わせれば、「いえいえ、貴方の機材の性能が低いんですよ。もっとお金を出して良いカメラを買ってください。メモリーカードも、もっと高速な上位規格のものを選んでくださいよ」って話。
結局、レビューなんてものは個人の感想の集まりに過ぎないから、参考程度にしか見ていない。
同じ商品に対して、求めるものは人それぞれ。理不尽極まりないものもあれば、もっとお安いもので適いますよというものもある。
最近じゃ、特定の製品やメーカーを貶めるために、故意に悪意に満ちたレビューを書く人も増えてるみたいね。
いったい何が楽しいんだか……。そんなことをしてると、いつか何かの形で仕打ちが返ってくるよ。
