朝の電車のホーム。
色んな人の横顔を見ると、悩みなんかないように見える。
自分が押し潰されそうなほど苦しい悩み事。
高校生にもなって友人関係で悩む自分はまだ子供だ。
わたしが一番嫌な悩み事は、友人関係のことでうだうだやること。
ああ、と思いながら通学路を歩く。
自分が悩んでいるときは、景色が灰色に見えて何もかもがその悩みに殺される。
けれど、悩みが解決するとすうっと身体が軽くなる。本当に。
気にしないで忘れようね、と言ってくれた子が、私を軽くしてくれた。
ありがとう。
今は好きな音楽を気持ち良く聞ける。
明日のわたしは、悩みのない顔で朝のホームに立っているだろう。