小惑星探査機「はやぶさ」の最後の姿がやばかった。
綺麗だった。
七年の輝きを感じた。
燃え尽きる姿が、光の鳥のようだった。
まさに、ハヤブサ。
ひときわ大きく輝いて後、無数の光が尾を引いて、その中をカプセルが飛んでいた。
光っていた。
弧を描いて落ちた。
そして、私たちはその光を得たのだ。
こんな希望ってないでしょう。
本当に。
正直、ニュースで見て泣いた。
眩しさに目を細めたら、泣いたんだ。
おかえり、と呟く。
どこからか、ただいまと聞こえた気がした。
ハヤブサが宇宙を翔ていたときがあったんだって、たぶん私は忘れない。
ありがとう。
ありがとう「はやぶさ」。
おつかれさま。