「幸せになってね。」
これが私があなたに言った最後の言葉。
どうか、幸せに生きて。
私もきっと、あなたに負けないくらい幸せになるから。
バイバイ。
またどこかで会いましょう。
それがいつになるか分からないけど、次に会うときはお互い心からの笑顔で会えたら良いね。
あなたに「幸せになってね。」なんて言える日が来るとは思わなかった。
不思議ね。
言うと、こんな穏やかな気持ちになれるなんて。
でもまた不思議ね。
心は穏やかなのに、涙が止まらない。
だけどまた不思議と、悲しい歌は聞きたくならないの。
きっとまたあなたを思い出す事はあると思う。
でも、幸せだと思っていたあの頃でさえ、あなたを思うと、それと同時にいつも苦しみを帯びた気持ちが伴った。時にそれはとても激しかった。
今は、穏やかな気持ちで思い出せると思う。
ああ、最後にもっとたくさん、幸せになってねって言えばよかったかな。
躊躇していた前進だけど、やってしまえば本当はそう難しい事ではなかったのかもしれない。
私の心はずっと、あなたではなく、私自身が囚え続けていただけかもしれない。
さようなら。
でも本音を言うと、少し、本当にほんの少しだけ、
後々、このメッセージが無駄になっちゃわないかって、少しだけ願ってるのは、
まだ出来立ての傷が痛すぎるせいだと言い聞かせて止まない。