私の前に常にあるもの
それは、「死」という名の逃げ道
昔は自分が、特別だと思ってた
妖精さんとお友達になる才能も、アイドルになる才能も、天才役者になる才能も
あるんだと思ってた
いざ知った世界は大きくて、自分なんかゴミ屑みたいに小さかった
何一つ持っていない、凡人なんだって思い知った
絶対に特別だと思ってた
先に進むのが怖い
努力をするのが怖い
その先に待ってるものなんて、何もないんじゃないかと思う
もっと特別な誰かが居て、私なんか必要とされないんだと確信されるだけ
だから前にあるのは常に「死」
死にたいわけじゃない、生きるのが怖いだけ
それでも生きる理由は、僅かな希望を信じてるから
こんな私でも、誰かに「特別」って認めてもらえる日が来るかもしれない
私にしか出来ない何かがあるかもしれない
だから、世界が私を必要としなくなる日まで、呼吸を続けようと思った