でも彼氏より大切な 存在がいることそれは自分でかくしとおしてきたこと

1通目の手紙― 。


こんにちは
はじめまして礼依です
そのまま(レイ)ってよみます

共感してくれるか
わからないけど

返事くれたら
うれしいです


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うまく伝えられないかも。


きっと、いや絶対
きづいてるのに
気づかない振り
してるんだと思う
自分でもわかってるのに
こえたらいけない
一線があるから‥。

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彼氏はいる

いたりいなかったり
期間はすくなからず
多からずさまざま

でも彼氏より大切な
存在がいること


それは自分で
かくしとおしてきたこと

親友にもだれにも


そいつとの出会いは
いまでも全部覚えてる


小学校の入学式
まだ２人とも六才
おさなかった

式がはじまるまえ
教室の一番前の席
となりにすわってた男の子

いかつくて恐かったなぁ
式にはとなりの子と
手をつながなくちゃ
いけないんだけど
２人ともきまずくて
つなげなくって


でもうちがまよっちゃって
どうしようって
泣きそうになってたら
急に手握られて
きづいたら走ってた

誰だろうって思って
みたらとなりの男の子だった
すっごく、まぶしいくらい
かわいい笑顔だった
キラキラしてた

そっからなかよくなった
毎日毎日遊んだ

なかいいねっ
みんないってた


それから好きな人ができた

もちろんあいつぢゃない

あいつはスッゴイ笑顔で応援
ばっかりしてくれてた


クラスがちがっても同じでも
うちらの仲はきれなかった

あいつのまわりは
いつも人が集まってくる
クラスの中のキラキラした人

あいつはモテるすっごく
友達もみんな好きだった
すっごく整った顔
自分でもきづかなかったけど
今更、かっこいいって
どきどきした小６

バレンタインなんて
毎年のように渡してた
当たり前すぎて分からなかった

みんなに羨ましがられた理由



中学校にはいると
つき合ったりデートいったり
意識したり人それぞれ

あいつとの関係は
かわらない

たまにあいつの好きな人の
こととか耳にしてた
なんともおもわなかった


うちに初彼ができた
またあいつは応援してくれた

みんなあいつとお似合いなのに
そういってた

なんでかちょっとうれしかった


中２、彼氏ともあいつとも
クラスが一緒で
２人とも野球部で仲良しだった

すこしたって別れた

そしたら席がえで
あいつと久しぶりに隣

すごくたのしかった

やっときになりだした
あいつの好きな人

あいつは教えてくれなかった
みんなはうちだっていってた

でも気づいた
あいつの親友でさえ
知らないあいつの好きな人


その子を見る目が
うち以上に優しいことに
きづいてしまった夏祭り

友達6人くらいできてて
うちらがぱしられて

たこ焼きならんでた
そしたらその子が
彼氏とまわってるの
見つけたみたいだった

彼氏がいるのわかってんのに
すっごい耳あかくして
目が切なくって

それみてうちが涙でてきた

耳あかくなるのいつもの癖

あぁー

うちはこんなに近くにいるのに
ふりむいてもくれない

なんて好きでもないのに思った


それからもよく
みんなでどっかいったり
よくあそんだり
もちろんまだバレンタインも
あげてる
クラスも同じ

多分これからも
ずっと、２人の距離は一定

うちに彼氏がいても
いなくても

おなじように接してくれて、

でもあいつに彼女が
いたことがない

すっごくもてるのに
あのこのこと思ってるから

なんでせつないんだろう

かんがえたら

好きしかでてこなかった

でも一生それを
伝えるつもりはない

きっと違う人を
好きになって結婚する

今の彼氏はもちろん好き
うまくいってる


でもあいつの好きは特別
だから隠し通さなくちゃ


関係をこわさないため

いつまであのこのこと
おもってるんかな？
一途にほどがすぎてる


うちは近すぎて
当たり前になってるから

告白なんてしちゃいけない
できるわけない


好きってみとめた瞬間




まだ伝えてないのに‥

そこにはおわりがありました




これが一番の後悔
できるならあのこになりたい

想われてみたい


はじめてうらやましいと思った


――――――――――――


ながながすみません


礼依