プカプカ、プカプカ。
心の海でプカプカしてる。
その海は、涙みたいにしょっぱくて、涙みたいに透明で。
僕の流した心の涙みたい。
広いお部屋に、一つの大きな扉、、
その中には正面に大きな窓。
あたりには人形と血とナイフ。
アカメがまた暴れたあと。
アカメは、うずくまって少し笑ってる。
扉閉めて出た。
外から南京錠ともう一つ鍵をかけた。
こうしないと出てくる。
扉の前には広い空間。
ここにも人形、血、ナイフ。
僕がやったあとだ。
僕の手も血まみれだ。
蒼空がこっちを見てる。
心配そうに。
さっきアカメが暴れたから心配してるんだろう。
大丈夫。
アカメにはちゃんと言っといた。
「もう少し待ってて」って。
蒼空も聞いてたから知ってるだろうけど。
気づいたら階段から下が海になってた。
僕達の涙が階段を伝って落ちたんだ。
扉が揺れた。
グラグラ、ガンガン。
アカメが叩いてる。
「出せ」
そう言いたいのが伝わってきた。
でも、いつもより落ち着いてる。
アカメが珍しく泣いてた。
僕もアカメを抑えながら泣いた。
蒼空は隣で背中をさすってくれた。
おかげでなんとか耐えれた。
二人がいなかったら、僕は今日、壊れてたかもしれない。
僕の怒りを受け取るアカメ、、
僕を励まして、よく笑う蒼空。
そして、僕。
今は三人だ。
僕も、結構変わった。何度も何度も。
そしたら、蒼空が産まれた。
怒りが抑えれなくなったらアカメが産まれた。
僕の人格は増えた。
前の僕は殺した。
弱虫で根暗な僕は死んだ。
殺した。
これが今の僕。