夏休み。これからくだらない話をします。

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夏休み。これからくだらない話をします。



ガラリと開けた窓から蝉の声が、静かな教室に響いていく。油蝉だ。

決してうるさくはなく、定期的なリズムを伴うそれは、むしろ眠りを誘う夏の風
物詩とも言えるだろう。

目の前の席に座る少年が退屈そうに机に伏せる。私もシャーペンの動きを止めた
まま、窓の外の夏を眺めた。

ふと、遠くから祭囃子が聞こえてきた。どうやら地域の祭があるようだ。

チンドン屋も、今が出番だといった感じで、意気揚々と小粋な音色を奏でていた。



──と、いかにも夏の素敵な話のような出だしにしましたが、



これ、恐怖の校外模試中の話ですから。
＼(^o^)／



夏休みももうすぐ終わるこの時期にテストをやるとは、恐ろしい。

子供らしく元気いっぱいに遊ぶ日々を送り、「え、勉強って何？ 美味しいの？」
という致命的状態の私たちに対して、テスト!!

テスト!!

テス……がふっ。

……ふふ、黒い文字が印刷されただけの安いペーパーも、テスト問題という名前
を持つだけで最強になるものですね。

(遠い瞳をしてみる)

(でも近眼)

いつもはウキウキワクワクするはずの祭囃子も、苛つきの素。

ああ、出来るものなら今すぐここを飛び出して獅子舞に噛まれたいっ!!

むしろ噛みつく!!

……という目をしている人がクラスの４割。

後の３割が悪あがき中、２割が意外にテストができて余裕の人、もう１割は夢の
世界にこんにちは状態。

静かな教室と賑やかな窓の外の温度差は激しい……。(クーラーのせいもありますが)

そんな高校二年の夏。




ピーピラピーピラ。
チンドンチンドン。
ミーンミンミンミ。

まあ、テストの結果は置いておき、愉快な音に溢れた夏は嫌いではありません。

帰り道で御神輿を見れたことは嬉しい限り。

「こちとらテスト中だっつうのになに騒いどんねんワレ」と思ったこともあった
気もしますが……(酷)、小さな子ども達がワッショイワッショイしている姿には
癒されました。

うん、夏はいいです。

冬派の私ですが、夏もいいものです。

暑い日々はまだまだこれから！ 皆様も素敵な夏をお過ごしください。

残暑お見舞い申し上げます。


(*´・ω・`)けろ
前回、たくさんの素敵なお返事をいただけて図に乗っている者より。
(小説家目指して日々精進中！)