本当はね
ふわふわした人形とか
ちっさくて可愛い物とか
桜色のお洋服とか
大好きなんだよ。
本当はね
そんなにいい人じゃないし
そんなに強い人じゃないし
貴方が言う程弱くない
本当はね
夢だってあるし
好きな喫茶店だって
言ってないけど気になる人もいる
だけど
貴方達に教えたら
きっと全部切り離さなきゃ
いけなくなるから
今は全て私の中でしまっておくね。
辛くなんかない。
無くなるよりは。
大好きなのに
無くさなきゃいけなくなるよりは。
だからもう少し
気丈な『長女』を演じます。
もう少しだけ
空っぽな『私』を演じます。
その『私』はクールで
色はモノトーンが好き。
コーヒーよりは紅茶派で
色恋沙汰には興味がないの。
夢もなくて
ただぼーっと遠くをみてる。
そんな無味乾燥した
ただの『背景』
『背景』はこっそり
『主役』のいない世界でだけ
『私』になれるから
私はもうそれで良いから
今は少しだけ、休ませて下さい。
意味不明失礼しました。
Maria*