“音大生”を辞めたい。“音大生”という名のレッテルというか、肩書きが重くて辛い。
私はピアノ科2年生。
ピアノの先生になりたくて音大入ったけど、人に上手くモノを教える・伝えるのが苦手。人前に出るのも得意じゃない。
自分なりの努力はしてみたものの、ちょっと無理っぽい。
音楽の知識は自分の中に取り込めても、発信する方が上手く出来なきゃ意味無いでしよ?
『良い先生になってね』と言われてるかのような周りの期待が重すぎる。耐えられなくなってきた。
それから、ピアノ科の同級生との温度差が辛い。
私はいつも静かでおっとりマイペースな性格。
ギャーギャー騒いだり、大人数ではしゃぐことが出来ない、嫌い。
でも周りの同級生は元気でハキハキしていて、ノリが良くて、いつも楽しそう。いつ見ても話が弾んでいる。
私はその輪に入れなくて、大体いつも1人で行動している。
数名の気が合う友達はいるけれど、授業が違ったりして一日中行動を共にすることは無い。
こういう世界は基本的に主張が強い子が集まってくるから、仕方ないっちゃ仕方ないんだけど...。
私が居てはいけない所なのかな、と思うことが多々ある。
私が大学から居なくなっても、別にだれも困らないんじゃないか。
ピアノの先生が悲しむぐらいじゃないかな。
あと、クラシックピアノがつまらなくなった。
練習していても、レッスンしていても、ただ息苦しくて、窮屈としか思えなくなった。
音楽自体は好き。ポピュラーやポップスの方が自由で楽しいと思う。
ただの逃げかもしれない。甘えかもしれない。
でもここまでクラシックが嫌いになったのは初めて。
これが挫折ってやつかな。
思い出してみると、いままで挫折した事ないかも。
重いよ、辛すぎるよ。
音楽を辞める事はしたくないから...
趣味程度で、自分の好きな曲弾いて過ごせればいいや。ディズニーとかジブリとか。
ショパンエチュードなんか弾けなくたって、ハノン1冊全部弾けなくたって、ピアノを嗜む人はたくさんいる。
高望みしすぎたんだね、きっと。
なにも音大生だけが特別ではないよ。
レッテルってなんですか?
自分で選んだ道、軽く考えていたわけではないでしょ?
音楽の道は厳しい、仕事にならないことの方が多いなんてレッスンに通っていれば誰でもわかる基本的なこと。
高望みするのは自由。
でも、高望みするなら、それに届くよう努力してみようよ。
甘えかもって、自分でわかってるじゃない。
甘えだと思うならもう少し頑張ろうよ。
孤独で友達いなくても、周りの人とノリが合わなくても頑張ってる人はいっぱいいるよ。
人に伝えたり教えたりするのが苦手だけど、先生になりたいと思っていたのでしょう?
演奏家も講師も技術者も「音楽が好き」「ピアノが好き」だけではできません。
その気持ちは一番大事ですが、仕事にするなら他にいろんな要素が絡んできてしまうのです。
自分は調律師です。
音大に入るのは大変なことです。
今まで努力してきたんでしょう?
その努力をここで無駄にしてはもったいないですよ。