就活が思うように進まない。
大体、書類審査や適性検査で落ちてしまう。
こうなれば、エントリーシートをまた誰かに見せて、客観的な感想を訊くしかないだろう。
自分の趣味や経験を載せた文章を他人に見せるのは、個人的には恥ずかしいしとても嫌だ。
だが、誰に相談しても『そうしろ』と言うだろう。
これでも、自分なりに頑張っている。そう言いそうになっても、すぐに飲み込む。
嫌でもやるしかないのだ。もうとっくに、嫌悪の感情を見せびらかして同情して貰えるような立場ではない。
嫌でもやるしかない。他人目に見れば、本人がどれだけ個人的に嫌っていようと、有効策を打てなければ努力しているとはいえないのだ。
そういう、他人の評価による平衡感覚のようなものを、ここ最近ではっきり認識したような気がする。
それに、この問題を乗り越えなければ、安定した食い扶持が得られない。
明確な理由があるわけではないが、やっぱり食いっぱぐれることになると困る。
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文章は、所詮、“物事”を伝える道具でしかない。
今、自分の中に、“物事”はない。
過去の記憶はある。だが、出来事の大筋だけで、詳細が思い出せない。自分が誰と何を話し、何を考えながら行動していたのか。感情を思い起こすことが出来ない。
脳の一部が動いていないようだ。
今必要な文章は、たぶん、少なからず本人の感情が必要になる。感情的に書くのと、感情を込めて書くことの違い。感情的に煽るのではなく、感情を込めて書く。
感情がなければ、ただ事実を並べ立てた論文のような描写になる。それではエントリーシートに相応しくない（と、初めにESを持って行った時に、キャリアカウンセラーに言われた）。
必要なのは、自分の身に起こった事実ではなく、その事実に自分がどう反応したかなのだ。
そして、反応の根源には、感情があったんじゃないだろうか。
断捨離と称して、今後は不要になるもの、活動の妨げになりそうなものを捨てようと考えていた。自分でもそれと認識できるほど甘ったれた楽観的思考、寝坊癖。それはまだいい。
何かに精神的に傷付く時のプロセス。嘘をつくときに生じる罪悪感の根源。きっと、これがまずかった。自分の心というのは、そうしようと思えば殺せるものなのか。赤子の首を絞めるように。とても、柔らかく、なすがままだったような気がする。
だが、断捨離は、合理的な判断によるものだけではなかった。だからこそ、ここまで厄介なことになっている。自分にはもしかして、キャリアカウンセラーより先に相談すべきところがあったんじゃないかと、今になって思い始めた。
とりあえずだ。
まず、この昼夜逆転生活をやめよう。
何か、これをやめたらあっさり解決しそうな気がする。
エントリーシートが通らないってことは、多分読んでいて目を引くとこがないんだと思います。
学生生活で、熱中したとか成し遂げたとか、そういう事が特に無い人は少なくありません。
エントリーシートに書くネタが無いということは多々あると思います。
だから、大したことないものを、いかに面白そうに書けるかが重要です。
例えば卒論。
ほぼ全ての人が、卒業の為には必ずやらなければならないこと。やって当たり前のこと。やっても別に大したことないから、「他人と差をつけなくてはいけない」とされるエントリーシートには書けないと言う人も多いです。
でも、採用側からすれば、全国レベルでもない(つまりほぼ飲み会だったであろう)サークルのリーダーの「メンバーをまとめる時の苦労話」なんかより余程興味のある話題です。
自分の力を注いだものなら、本来幾らでも面白くアピール出来る、目を引くものが書ける筈なんです。
それと、あなたの小瓶を見る限り、あなたが事実を箇条書きにしがちな理由が少しだけわかるような気がします。
語ろうとすると理屈っぽい文章になりがちではありませんか？理屈っぽい人は、簡潔に書こうとすると箇条書きになります。主観を入れたら長々と超大作になって、かえってわかりにくくなってしまうから。
そして理屈っぽくなる理由は、多分自己分析のやり過ぎです。
これからまた自己分析をやると思いますが、ぶっちゃけ、これは深くやり過ぎると自己嫌悪や自信喪失に繋がります。あなたもそれを感じたと思います。
別にね、そこまて掘り下げなくていいんです。表面に見える範囲で、採用側にウケが良さそうなものを選んで、金魚すくいみたいに掬いとればいいんです。
「そんなのは本当の自分じゃない」と思うかもしれませんが、人前でそのキャラを演じてきたなら、会社でだってそのキャラで行くでしょう。だったら社会的には充分「本当の自分」と言っていい。
企業は、その学生が本当はどんな人間なのか、なんて哲学にはさほど興味ないから。楽観的思考、傷つくプロセス、そんな心の闇っぽいものはどーでもいい。深層心理に何を抱えていようが、仕事が出来る人ならいいから。
友達や恋人を探すんじゃない。
雇い主を探すんです。
自分をさらけ出すんじゃなく、自分が1番かっこよく見える面を見つけて、それをアピールして下さい。モデルと同じ。
就活うまく行きますように。
