「真夏の方程式」東野圭吾
福山雅治が好演していたガリレオシリーズのひとつ。
この小説は、湯川教授が何日も子供の相手をする場面や、最後事件の関係者に向かって語る場面など、普段の冷静沈着(ときどき毒舌)な感じとはまた違う、静かな優しさが満ちていてとても好きです。号泣じゃなくてじんわり泣けます。
ミステリーは明確な流れがあり、長時間読んでも飽きないのでオススメなジャンルです。
「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ
2019年の本屋大賞です。図書室に入荷する学校も多いんじゃないかな。
本好きな主さんはチェック済みかもしれませんが、これは「家族」に悩む人が多い宛メでぜひ紹介したい本なので書きます。
保護者が何回も変わり、住む場所が変わり、名字が変わった女の子。でも愛されてとても幸せだったんですって。本当に?
新しい本なのでネタバレは避けます。
「父よ 母よ」吉村英夫
これは小説ではなく、エッセイに近いですね。全国の高校生から寄せられた「父・母に言いたい一言」をまとめたものです。
大体は面と向かって言えない不満なのですが、愚痴っぽくはない、むしろ「くだらねー!」「うちの親と同じ!」と笑える、家族の温かさに満ちています。
ちなみにその子供達の声に答えた親目線の「息子よ 娘よ」もあります。こちらも爆笑です。
私が好きなのは「息子よ!風呂に入る前に服を脱ぐ時は、1枚ずつ脱ぎなさい。洗濯する時、ズボンに食い込んだパンツを外すのは面倒なものよ」です(今、本が手元にないので多少言葉が違うかも)
きっと好きな一言が見つかります。
また、街中でまったく同じシチュエーションを見かけることもあります。思い出し笑いには注意です。