ステータスと思う気持ちも、わからないでもないです。
家族には無条件で愛情がわきます。
血が繋がってる。生まれた時から一緒にいる。たくさん迷惑かけたりぶつかったり、それでも何だかんだで相手を心底嫌いにはなれない。
例え家族の誰かが死んだって、家族でいた事実は永遠に変わりません。
(虐待とか家庭崩壊とかひどいこともあるけど…一般的にはという話で)
でも、恋人って元は他人ですよね。
同じ時代に生まれ、同じ国に生まれ、無事に成長した2人が、ある日、ふと出逢う。地球の広さや人口を考えたら、家族以外の人と出逢うのは、考えてみればすごい確率です。
更にその後親しくなり、恋に落ちるとなると、本当にとほうもない確率になるでしょう。
たくさんいる人間の中から、相手は自分を選んでくれた。自分だけを好きでいてくれる。愛してくれる。
特別に思ってくれる。
「選ばれた」「愛されてる」「大切にしてくれる」。恋愛はこうした、人間の「必要とされたい」欲求を満たしてくれます。
自分は価値のある人間だと思わせてくれる。
だから、
恋愛してる=愛される、素晴らしい人間!
恋愛してない=魅力のない、つまらない人間…
と思い、素晴らしい人間の条件とばかりに、恋愛はステータスと言うのでしょう。
まあ、だからといって恋人のいない人を馬鹿にするような人間は、もともとステータスになるようなまともな恋愛など出来ない人なので相手にしなくていいです。
ただ現実の話として、いい年した大人が結婚どころか恋愛経験もないとなると、よほどの事(病気で入院しっぱなしとか、ものすごい激務で時間がなかったとか)がない限り、「人間的に問題があるのでは?」「誰からも相手にされない人なのか」と見なすのが世間です。
他人を愛してるか、愛されてるかって、その人の価値として、時に周囲の評価も左右するような大きなことなのだなと感じます。