クラスの隅でいつも本を読んでいる
無表情で無口
クラスの人と話しが出来ずに浮いていた彼女に恋をした
話しかけても短い返事しか返ってこない
でもよかった。恥ずかしそうに顔を赤らめながら頑張って話そうとする彼女が可愛かったから。その顔が見れるだけで幸せだったから
高校も彼女と一緒の所に行くために頑張った。さりげなく勉強を一緒しようとか言って放課後にも会った。優しい彼女の性格を利用したんだ
高校あがって2年目。彼女に告白した
「検討します。」
そう言われて三年になった頃、彼女は事故にあってしまった
少し前の道ではねられた。
急いで彼女の元へ駆け寄って何度も彼女の名前を呼んだ。病院に運ばれる前に一度意識が戻って掠れた声で必死に俺に伝えてくれた
「私ね、Kさんのこと好きです。告白された時凄く嬉しかったの。でも恥ずかしくてずっと言えなかった。ありがとうございます私も大好きです」
それからは一度も意識が戻らなかった
3日も生死の境をさまよった
あれから早四年
指輪を買いに行った
店員さんは嬉しそうにプロポーズですか?と言った。自分の顔が緩むのを感じながら、はいと短く答えて店を出た
今度は早く返事が返ってくるといいな
俺は恋をして10年目になる。
俺は大好きな彼女にプロポーズします