2013年6月20日。
4歳のときから一緒だった14歳の愛犬が、15歳の誕生日を迎えるわずか1週間前に生涯を閉じた。
雨の日だった。
愛犬が生まれた日も雨だった。
母は数日間泣いていた。
父も平気そうに振る舞っていたが呆然としていた。
兄たちは家にいなかったので、まだ学生だった私は私だけでも強くなければと泣きもせず、愛犬の話題をあまり出すことせず、笑って過ごしていた。
2014年6月13日。本日。
私も社会人となり、実家から離れたところで一人暮らしをしている。
朝ごはんのパンにはちみつをかけながら、ふと一年前の自分と愛犬のことを思い出した。
愛犬の誕生日には一緒に写真に写った。
自分の誕生日にも一緒に写真に写った。
珍しく雪が降った日にも写真に写った。
愛犬が雷を怖がれば真夜中だろうと撫でに行った。
私が髪をバッサリ切ったときには別人と間違えられて吠えられた。
声をかけた瞬間私だと気づいて申し訳なさそうな顔をしたのが可笑しかった。
最後の二年間は目が見えなくなっていた。
可哀想に可哀想にと思っていたけど本人はあまり気にしておらず、見えていた頃と変わりなく散歩に行きたがった。
転ばない歩き方も自分で編み出したのか、スムーズに歩いていた。
見えていなくても足音で私や家族をわかってくれ、けれど検討違いな方向を向いた状態で尻尾を振って大喜びしていた。
しかしやはり日を追うごとに衰えていった。
好きだった散歩も催促しなくなっていった。
寝る時間が増える一方だった。
おかげで満足に歩くこともできなくなっていった。
でも食欲だけはあったから、誕生日プレゼントにでもと愛犬の好きな缶詰を買った。
6月27日の誕生日にあげようって思って、買ったんだ。
6月19日の夜中、愛犬に呼ばれた気がしたの。
いつも雷が怖いときに出していたような声が、聞こえた気がして目が覚めたの。
玄関そばで寝ているはずの愛犬を見に行ったら、もう歩くことも難しいはずの愛犬が立ち上がってた。
ハル、危ないよって言って寝かせて、落ち着くまで一緒にいて、ずっと撫でてた。
しばらくしたら落ち着いたから、じゃあおやすみねって言って部屋に戻ってもう一度寝て。
次に起きたときはハルの周りに父と母が集まっていて、全身を気持ち悪いなにかが駆け巡った。
そのままハルは。
ハル。
誕生日プレゼントあげられてないよ。
兄たちは写れたのに、私だけ成人式の日に一緒に写れてないよ。
卒業式の日も写れてないよ。
就職してたまに帰ってきても玄関開けてもハルがいないよ。
いないよ。いないよ。いないよ。どこにも。
なんでもっとあのときそばにいてあげなかったんだろう。
一年経とうとしている今、ようやく泣けたと思ったらどうも涙が止まってくれない。
一人暮らしの部屋の真ん中で泣いている。
あぁ。仕事にいかなければ。
ごめんねハル。
命日にも誕生日にもお墓に寄ってあげられない。
ハルほどじゃないけど、今は結構おうちから遠いところにいるんだ。
お盆まで待ってて。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
ハルは死ぬ前にあなたに会いたかったんだろうね…(´・ω・)
ななしさん
私も先日、15年一緒に過ごした愛猫と別れました。
私には三人の子供がおり、一番上は高校二年生の16歳です。
子供たちにとっては兄弟同然に育ちました。
悲しくて、寂しくて。
もっと私達に出来ることがあったのではないかと思います。
たまきちのこと、私、忘れません。
温もり忘れません。
一緒に過ごした思い出、忘れません。
貴女もハルのこと忘れないでしょう?
ハルもたまきちもきっと喜んでいます。
ななしさん
大丈夫、きっとみてるよ小瓶主さんのこと。
待っててくれるさ。
だってこんなに優しい主さんなんだもの。
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