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昔は死にたいと思っていた話

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ふと昔のことを思い出したので書いてみる。

私がこのサイト(宛名のないメール)に出会ったのは、7年ほど前のこと。
ネットで"死にたい 辛い"などと検索しまくっていた時に同じような叫びを見つけてコメントをした記憶がある。

同じく死にたいと思っている人の小瓶に、私も同じように感じていますが親より先に死ぬのだけは避けたいので、親が死ぬ時を目標に?(期限として)生きています。みたいなことを回答した気がする。

当時は本当に自分も辛くて、死にたいみたいなことを誰かに言えるわけでもなくただただしんどかった記憶がある。

死にたいと思っていつつも、周りの人が悲しむのは避けたいなとか、誰かがずっと自分のせいで死んだのではないか?と責めてしまうようなことは避けたいなと思っていた。
1人だけ同じく死にたいと思っている友人とお互いの心の中をぶちまけあったことがあった。帰る時はお互いに、「今どちらかが死んだら、あの時止めておけば...と一生後悔し続けることになる。今日はお互い楔を打ったんだよ。」と言い合って別れた。
確かに効果があって、今自分が死んだらその友人を一生苦しませることになるなと思うと死ぬことはできなかった。

そんな中ふとした思いつきで、この人は悲しませたくないな、と思った人や死ぬまでにこの人と会っておきたいなと思った人をリストアップして片っ端から会うことにした。そして、自分が死んだら代わりに遺書を送ってくれるサービスに登録をして周りの人に少しずつ遺書を書いていくことにした。

遺書を書くにあたって、思い出とかを振り返ると意外とやり残したことが出てきた。あー〇〇さんとは、こういうとこ行きたいな、とか△△さんと約束したからこれはやらなきゃなあとか、そういうことでだんだん忙しくなっていった。
死ぬまでに親をここへ連れていきたいから、いくら貯めなきゃなとかね。
そんなこんなで直ぐに死ぬのはちょっと困るから、自分が死んでもいいなと思えるまでにやらなきゃいけないことをこなすので忙しくなってしまった。
そんなこんなで気づいたら7年ほど経って、今ではそこまで死にたいなどと思うことはなくなった。

7年の間に、親戚が急死したり、同級生が癌で2ヶ月ほどで急に亡くなったり、と身近で死を感じることもたくさんあった。
自分の死にたいと思っていた気持ちと、実際に目の前で死を見るのとは天と地ほども差があった。当たり前だけど。

そういうのもあって、死にたいと思ったり、実際に死んだりすることってやっぱり周りを悲しませるんだなと思った。

だから今では、そういう状態にならないように、よく食べ、よく動き、よく寝て、希死観念がヒョコっと顔を出す前に心を整えるようにしている。落ちた状態になるととにかく辛いから戻りたくないなと思う。

たまに死が頭をよぎることもあるけれど、もし1ヶ月後に死ぬことが決まってるとしたら何をやりたいかな?と考えて過ごしていると意外と忘れていたりする。
そんなことの繰り返しで意外と何十年も生きているような気もしてきて、まあのんびり自分と付き合っていくかと思えるようになった。

230355通目の宛名のないメール
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