少しずつ冷静になればいい。
その人が甘えた声を出すのも、やっぱり私だけじゃないんだな、と落ち込んでいるのは本当。
人たらし。そうこぼして良いだろうか。
後輩男性に、ちょっとふざけたように、話しかけていたのを聞いた。
当たり前だろう。分かってたじゃん。
こんな声出すの私だけじゃないって。
でも、やっぱり落ち込んでいる。
私の勘違い。思い上がりだったのだろうって。
でも、ちょっと冷静に自分を眺めてる。
ここで、勘違いに気づいて良かった。
好きって気持ちが暴走しなくて良かったって。
私はその他大勢。私にとってその人がたった一人の大切な異性であっても、その人にとったら私はその辺の石ころと何も変わらない。
冷静になれ、そう言い聞かせる。
でも、気を許している相手であることは間違いなくて。
何か困ったことがあれば、遠慮なく、その人を頼ってしまう。
拒絶される、嫌な顔される、社交辞令であってもその人はそんなことをしないって知ってるから。
その人は私を助けてくれる。その人なら嫌な思いはさせない。その人なら一緒に答えを見つけてくれる。そう知っている。
その人も、私を頼ってくれているんだろうか。聞いてる前提で、私に振ってくる時、私さんならすぐ答えてくれるってそうわかってくれているのだろうか。
ダメだね、その人を特別に思う気持ちは簡単に消えなくて。
今日も、ギャーギャーがあった。
私のせいじゃない。
でもまためんどくさいことに私が巻き込まれた。
その人のせいでもない。
私が巻き込まれたのは、ちょっと知識と経験があったから。
その人が巻き込まれたのは、私の先輩で、その人も知識があるから。
その人は、ややパニックになった私の話を困ったように聞きながら、
でもすぐ動いてくれた。
私にできない、関連組織の調整、対応の判断、鮮やかだった。
◯◯でなら解消しない?
それ、やっていいんですか?
これしか方法無いでしょ、試す価値はあるよ。
そういう意味では、連携は鮮やかだったと思う。
その人が調整して、
アイデアを出すその人に、私が回答を返して、
手配を私がするうちに、その人が会場のセッティングをする。
何とか、準備が出来たところで、
横でその人が「俺、こんなことしてる時間無いんだけどなー」とその人がぼやく、
私も「私もそんな時間無いですー」と返す。
ごめんなさい、巻き込んで。そう言ったら、その人はでも悪いのはこれを放置してた前任者でしょ、そう飄々としていた。
その人は優しい。
時間が無い、そうぼやきながら、全ての準備が出来て、きちんと後続対応が出来ることがわかるまで、ずっと側にいてくれた。
私達は、せめて、仕事上の良きパートナーでいられるのだろうか?
私が準備をして、
持ち場について、
ふと、困って、その人に聞く、
◯◯さん、やり方ご存知ですか?
そしたら、当たり前のように、「わからん、適当にやるしかないでしょ」と飄々としている。
えー、っと思いつつ、
私が「覚えてる限りでやってみますね」と伝える。
その人といると、肩の力が抜けて楽になる。
凸凹コンビ。
でもその人に救われている。
大胆で、判断力に優れてるその人。
小心者で、ビビリで、準備をしっかりしないと進めない私。
物事の7割くらい、どーでもいいと、すぐ忘れてしまうその人。
細かいことばっかり覚えてて、7割くらいは記憶から消せない私。
交渉のスタイルも全然違う。調和派で回りくどい私と、合理的でストレートな交渉を好むその人。
マルチタスクで、あれこれしても苦にならない私と、Theシングルタスクで集中型のその人。
本当に対極だと思う。
歳だって離れてる。
娘とは言わない。
でも、一回り以上離れた、年上の男の人。それがその人。
でも、私はその人との関係が心地よい。
補えているとは思っている、その人はどう思っているか知らないけど。
でも、私は、本当にその人にとって良い存在なのだろうか。
本当は一人で頑張れ。俺を巻き込むなと思われているのだろうか。
好きバレしてキモいとか、怖いとか、嫌悪感は持たれてないだろうか。
そう怖いこともある。
でも書き散らかして思った。
私はそんなこの人との時間が、とても大切で、とても愛おしいのです。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください