ギャーギャーピーピー泣いて許された、それでも慰められた姉が憎らしい。
中学生にもなってみっともないなって、小学生にあがったばかりの頃から思ってた。
私が泣いたところで姉はうるさいだまれとなじるか嘲笑うかそれともよく分からない義憤で的外れな擁護をするだけ。親は姉の機嫌のほうが大事だからお前が悪いと言った。まあ仕方がない、親には姉の機嫌に対処する力がなかったのだから。
だけどなんでお前はお前の機嫌すら1人で処理できない愚図なんだよ
そう思うのはおかしい?
おかしい、というか私は私の許されないと感じている面を姉に投影しているだけだ。だけどそれを理解していてもなお、この憎らしさを語ることを止めることはできない。
そもそも私が語る記憶は果たして本物なのか。嘘かもしれない。心の傷と称した都合のいい型に都合のいい記憶を流し込み、整形しているだけなのかもしれない。
私は姉と同様にきちんと、十分に慰めやあやしを受けて育ったかもしれない。子供相応に感情表現をして育ったかもしれない。姉はそんなに惨いくらいに愚図ではなかったかもしれない。
分からない。だけどこの情動だけが本物だ。誰かを憎んでいる、何かに本気で悲しみ絶望している、それだけが悲しいくらいに事実だった。たとえそれが妄想によって創り上げられた実態を持たない空虚に基づくものであったとしても。
どちらにしろ私が問題にしているものが大多数の人間や社会にとっては瑣末なものでありどうでもいいものであることは事実であり、やれ毒親だのやれ機能不全家庭だのと騒がれる中で私の家庭のような例が何かの槍玉にあげられることなどどうせほとんどなくだから私はハイ私はこの家庭で非常に満足していますしこれ以上は望むべくもありませんでしたと汚い笑顔で喚き散らかすことしか許されないのだろう。
姉が馬鹿で病気だったくらいで弱音を吐く私はそれこそ馬鹿でした。ゴミでした。カスでした。ビョウキでした。変な人でした。社会に存在してはいけませんでした。親にはそう、いつかいい経験になるよと言われ、私の苦しみは一蹴されました。たしかに誰かの奴隷になる上ではこの上もなく素晴らしい経験だったと思います。
誰か殺してくれよ。
汚い本心を撒き散らそうとして周りに嫌われそうになる、引かれそうになる、聞きたくなさそうにされる私のことを殺してよ。
誰も私のことが好きじゃないなら私だって私のこと好きじゃない。
こんな私になんの意味があるの。
このまま自分の気持ちに蓋をして生きてったところで、働いて結婚して子供産んでとかそういう普通の人生みたいなのを送るのだとしたら私自分の子供を愛せる気がしないな。他人には精一杯優しくできても、半分自分の分身とも言えるような存在に姉以上に自分の影の差す部分を投影して憎まないでいられるわけがないから。
なら子供産まないで勝手に死んでけよって思うかもしれないけどさ、でもよく考えてもみてよ、人生そんな綺麗事で成り立ってるわけないじゃん。
綺麗事で全てを成り立たせることができるんなら私みたいな出来損ないはとっくに死んでるし、逆に今私みたいなのが生きてるってことはそれなりにカスなりに死ななかった理由があるからなんだよ。
だからさ、なんで負の連鎖を続けようとする人間がわざわざ糾弾されなきゃいけないのって、不思議でしかないんだよな。生き物として当然なことをしてるだけなのに。反出生主義だとかさ、産みたくないなら産まなきゃいいし死にたいなら勝手に死ねばいい、この世における最大の悪徳はありもしない他者の幸不幸を勝手に妄想して他者にそれを押し付けることだ。私は幸せだねって周りにいかにも言われそうな人間だけどこういう風にゴミみたいな人間性のせいで文章上ほんと不幸そうに見えるのだろうし、それとおんなじようにまあ不幸! って誰かが勝手に思ってる誰かは全然幸せに生きてるかもしんないじゃん。負でありながら、それでもしかし生の連鎖であるそれすら権利が奪われてしまったのなら私に、彼らに最後に何が残るの?
なんて誰も責めてないのに勝手に長文で自分でもよく意味の分からない弁明をし出してウケちゃうんだ。
ね、でも人間なんてもっと絶望するべきだ。変に期待してるから生きづらい、周りに迫害される、白い目で見られる、期待や見当違いな望みこそがこの人生を蝕んでいるんだって気づくべきだね。
なんて曰う私はしかし一体別の何にこの人生を蝕まれているのか。
どっちに転んだってクソみたいな人生だよな本当に。
しかも、最初から幸せだった人間だったらどんなに良かったか! なんて口では言ったところで心の中ではこの惨めな生を心底愛しく思っていたりするのだから全くわからないもんだよね、まあそう思えるのも結局は私が恵まれているからか? それとも心持ちの問題か? 反吐が出るんだよどこまで行っても被害者にはなりきれない自分の生に。
結局なんだっていいけれどさ、幸せになりたいですよ、私は私のこの生を肯定したまま幸せになりたい、それだけを願っている。逆にそれができないならこの世のなんもかんも全部クソくらえ。死んじまえ、滅びちまえよって感じ。インターネット敬具じゃないけど「あ、流れ星 全員死にますように」って感じで。
私のことを受け入れてくれない世の中のことが本当は大嫌いだ、だけどそんなこと言ってたら日々を生きてくことすらままならないから自分で自分を偽っている。
本当は私もう多分ずっと壊れてるよ。主観的にそうだからそうって決まってんの。誰も私のことそうじゃないって決めつけんな。過剰な感情の波に自我が飲み込まれて思考がうまく働かなくなったあのときから私はもうずっとこの世に絶望しっぱなしだしそれはこうやって今度は思考が過剰になった今においても変わらない。こんなん生きてるだけで偉すぎるでしょ、いや、もはやさっさと死んだ方が世のため人のためになるのだろうか、わかんないよ、なんでそうやってみんな私のこと責めてくんの頭の中で。やめてほしい。それもこれも頭が混乱してたときに意味のよく分からないけどとにかく強くて攻撃的な言葉に頭を余計悩ませて余計壊したせいだ。結局何だったんだアレ。なんでもなかったのかもしれない。私に死んで欲しかったのか! 被害妄想?が止まらないよ。ずっと。ずーっと、生きてるだけで誰かに責められてる気がする。
ああ。
バイトの求人に応募しなきゃ。
結局誰が誰の死や不幸を望んでいようがあるいはその反対を祈っていようが社会は今日も冷酷なまでに機械的にことを運んでいきますからね、多分。
お金欲しいわ。
馬鹿みたいにエロくて馬鹿みたいに可愛い下着とか買って鏡の前で馬鹿みたいにアッハーンとかやってみるまでは、死ねないかもしれない。
どうせ惨めに死ぬかもしれないなら好きなことやって死のっかな。なあ。
全部、馬鹿らしいよ。本当に。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください