愛されたいと手を伸ばした。
その手はきっと必死に伸ばされたものだったろう。
しかし気付かぬうちに力が抜けて。
だらりと真下に伸びていた。
もう諦めたのだと、私はおもった。
愛されたいと呟いた。
だらりと下がった腕を見た。
権利がないとどこかで察した。
無い物ねだりだと罵った。
抱きしめられたい。
必死になって背伸びをした。
いつしか膝が地についてることに気がついた。
胸がヒヤリと風を忌む。
両腕は温度を渇望していた。
誰がぬくもりをくれるのか。
問うても誰も教えてくれない。
とっくに私は偽物だった。
ポツリと居るだけの汚い玩具を
誰が愛でてくれようか。
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