今日は、人生でもっとも嫌だったことを思い出させられた。
若いころ。
私は遠い県外に嫁いで、追い出され、毒家庭には帰れないのでその地で1人アパートを借りて、天涯孤独でアルバイトを掛け持ちしていた。
そんな状況の女、企業側も採用してくれず、なかなか正社員になれず。
貧乏ではあったが、孤独がつらかったが、毎日をしのいでいた。
そんな中、頑張っていた運送会社の仕訳のアルバイトに出勤したとたん、無理やり車に押し込められた。本社の役員の車であった。
そこでなにも知らされず無理やり本社のある一室に連れていかれた。
そこで初めて、社内で荷物の貴金属が数回盗まれていることを知り、私が犯人として疑われていることを覚り、なにがなんだか、わからぬまま、厳しい取り調べが始まったのだ。
私が天涯孤独なこと。
離婚して一人暮らししていること。
アルバイトの掛け持ちで経済的に貧しいこと。
貴金属がなくなった日、毎回私が出勤していること。毎日、真面目に、働いていただけなのだが!
それだけを理由に、直属の上司二人は。
偏見で。私を取り調べろと。証拠もないのに。
社内警察を動かせとGOサインを出したのだ。
取り調べの内容は、辛くて書けない。
帰りの車の中では、おばさんの社員が私に付き添ったのだが、「貴女、離婚してたんだね!」とか、嬉しそうに興味津々、野次馬根性丸出しで、余計に辛かった。こんな人、付き添わないほうがましだった。
数日後、エリートコースの、外車に乗っている若い支社長が、偉いさんを連れて、私のいる職場を、視察に来た。私は敢えて空気を読まず、張り切って案内している支社長を捕まえて、偉いさん達の聞いている前で
「どうして私を泥棒として疑ったのか!何故他の人は疑われないのか!」と食らいついてやった。
支社長は、私を慌てて影へ引き込み、
「僕だって、昔、ストーカーと疑われて取り調べを受けたことがあるんだ!」と、頓珍漢な黒歴史を言い始めた。それで私が納得するものか!
「いまその話関係ありますか!」と言ってやったが、そのまま、有耶無耶に終わってしまった。
こんな目に合いながらも、私はその会社を辞めなかった。
何故かというと。
ここで辞めたら、この会社のことだもの、
「死人に口無し」とばかりに、
私を犯人に仕立て上げ、ありもしない犯人逮捕の成果を挙げ、社内報に私の名を「貴金属窃盗犯、懲戒解雇」、として載せるに違いない!と読んだからだ。
だから。意地でもしがみついてやろうと食らいついていた。
しかし。
本当に辛かった。辛い日々だった。
言葉では、言い表せない。
今朝はその事を無理やり思い出させられたのだが、未だに辛い。
今朝は、ルーティーンのエアロバイクを休もうと思う。
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