変な話をします
私はあなたが完全でないと知ると嬉しいのです
理想的な完全な男性でないと知ると、安心する私がいます。
ちょっと前までは、好きな人がイメージと違っていたら、残念がっていたり、失礼な話ですが幻滅していたりしました。
今は、ちょっと違います。
あなたが、ちょっと歪なところがある、不完全なところがあると知ると安心するのです。
もちろん幻滅したらそれはそれでいい。もともと片思いしているのが、おかしい関係だから目が覚めればそれでいいと、そんな気持ちでもいます。
でも最近はちょっと嬉しいのです。
弱音を吐くこともある、少し甘えることもある、うまくいかないで悩むこともある、おじさんみたいな嗜好もある、年相応に弱ってくるところもある。
でもそれが、バリバリと仕事を精力的にこなすオフィシャルなあなたでなく、素のあたなを知れたようで嬉しいことがあるのです。
私が大切に思っている人が、完璧過ぎるどこか遠くの存在ではなく、血の通った普通の人間だと感じて安心するのです。
本当は、アイドルのように、崇高な存在に憧れるのが普通なのかもしれない。
ブランド物に身を固め、おしゃれなところに連れて行ってくれる人に恋焦がれるものなのかもしれない。
でも私は等身大のあなたを知りたい。
美味しいと言っていたラーメン屋さんに一緒に行きたい。
居酒屋でいい、もう少し一緒に、時間を忘れて時間を過ごしたい。
高いワインを開けるのでなく、あなたが好きだと言ったビールで乾杯したい。
でも二人っきりで誘われることは無い。
これが安全で適切な距離感なのを知っています。
少し手を伸ばせば簡単に手が届きそうな距離にいる、たまに指先が身体に触れることがある、でも決してそれ以上は無い。手を握ることも無い。そんな距離感が限界なのだろうから。
手は握らない、もし繋いでしまったら、きっと関係性が変わってしまう。
拒絶されても、受け入れられても。着かず離れずの距離感が限界なのだろうから。
あなたがこれ以上近づかないから安心しているのです。
あなたが求めないから私はここに留まることができる。
元々あなたには私への好意がないかもしれない。でもそれでいい。どちらであっても、私も求めない、あなたも求めないから、私達は明日いつものように会えるのだろうから。
ちょっと戯れ付きながら、距離を決して踏み越えず、時たま距離が離れたり近づいたり、そうしているだけでいい。
おつかれさまです、またね、そう去っていくあなたを見送りながら、振り返ってはくれないよねと少し寂しい気持ちを感じながら、でもホッとしているのです。
あぁ、これで私は、まだ穏やかで明るい世界に生きていけると。
好かれているか知りたい時がある。
でも、相手の気持ちを知ったって、何も生み出さない。好かれていても、何とも思われてなくても、嫌われていても、何も結局変わらないのだから。
この距離感で、この関係で、もう少しだけ一緒に過ごせたら良い。
少し指を伸ばすだけで、触れてしまう距離に居てもお互いに違和感が無ければいい。
いつもので伝わる心の距離と、視線で何か言いたいことをお互い察せられたら良い。
お互いがさり気なく、互いを思いやって、支え合い信用できていれば良い。
お互いがそばにいることが当たり前で、自然なことだと思って過ごせたらいい。
だいぶ私の妄想や希望が入っているかもしれない。勝手な自惚れがあるかもしれない。
でもそうであれば良いな、と思っているだけなんです。
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