どうも、nanaha.です。
皆様如何お過ごしでしょうか。
僕は最近、吉本の劇場で寄席(お笑いライブ)を見てきました。
昨年のM-1で準優勝のバッテリィズさんや、今年のTHE SECONDで準優勝の囲碁将棋さん・ベスト4入りの金属バットさんなどなど、ものすごい顔ぶれで笑いが止まらなかったです!
また観に行きたいなぁ。
今回の小瓶は、若林正恭さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」のブックレビューとなります。
ネタバレも含まれますのでご注意ください。
本作は、前回紹介した「ナナメの夕暮れ」の著者である、オードリーの若林正恭さんによる旅行記となります。
「資本主義」「新自由主義」に翻弄され、世の中に疑問を持つ著者。社会主義のキューバへと旅立ち、日本と逆のシステムに心を動かされていきます。そんな中明かされる、この旅の真の目的とは―。
モンゴル・アイスランドへの旅行記も収録されており、読み応えたっぷりな作品に仕上がっています。
僕が特に印象に残ったのは、あとがきで「生きづらさ」について語る場面です。
『この国は世間を信仰している』と綴る著者は、集団行動や「頭を揃える」ことが苦手だったといいます。
でも、単独行動が許されるような特別な才能も持ち合わせていないとも。
『少数派のくせに繊細で、出る杭のくせに打たれ弱くて、口が悪いのにナイーブで、それなのに多数派に賛同できなかったら、こんなに生き辛い国はない。』
自分の内面ばかり覗いていたという著者は、「ボンネットを開けて中の構造ばかり見ている」と表現し、ボンネットを開けずに生きていける人と自分を比較してきました。
でも、それを自分なりに受け止め走り出してみると、急激に他人への興味が湧いてきたのだと言います。
『そして、外の景色をよく見てみるとクソみたいなことで溢れていたし、没頭できる楽しそうなことでも溢れていた。』
閉塞感に苛まれる社会の中でも、没頭できるものを探して生きていこうとする著者の姿は多くの勇気を与えてくれました。
最後に、この本で心に残った文章を贈って終わりにしようと思います。
『3カ国に行って感じた、サル山と資本主義の格差と分断から自由になれる隠しコマンド。俺にとってそれは〝血の通った関係と没頭〟だった。』
ぜひ、お手にとってみてください。
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引用:表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬/若林正恭(文春文庫)
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彩紗さんへ
お返事ありがとうございます!
はい、めちゃめちゃいいですよ!
ちょっとお値段お高めなので、たまにご褒美的に行くのが良いかと♪
貧富の差を「犬」という言葉を使って表したワードセンスに脱帽ですね…。
本人も、一人旅に行くって言うとすごく驚かれたとおっしゃっていました笑
単純に「幼少期だったから」というのもありそうですが、「才能がないからこそ多才さを得たから」とかもあったりするかもですね。
「真の目的」知ったときはつい泣いちゃいそうになりました🥲
その表現、すごい分かります!
開けたはいいものの、直視するのが怖くて…みたいな。
でも、若林さんに言語化してもらったことで、少し視界がひらけたような気がします🍵
はい、ぜひお手に取ってみてください!
楽しかったと言っていただけて幸いです✨️
ななしさんへ
お返事ありがとうございます!
こちらこそ、素晴らしい感想をありがとうございます。
僕も最初読んだとき、めちゃめちゃ感動しました!
そうですね、気高さは内から滲み出てくるものと気付かされました✨️
人間や社会に目を向けると…”カリスマ性”など不確定な要素で自分をよく見せようとする人への皮肉と取れる、といったところでしょうか。
新たな視点で再読できそうです♪
アユムさんへ
お返事ありがとうございます!
はい、お笑い大好きなんですよ!
同年代でお笑い好きな人なかなかいなくて、あんまりこの話できなかったので、反応していただけて嬉しいです✨️
寄席、いいね
お笑い見て爆笑したい
セレブ犬と野良犬、か
独特の感性から出たタイトル、って感じがする
若林さんのことそんなに知らないけど、海外を旅するイメージが全くない
だからこそ、この本がすごく気になる
面白いネタを考えて、漫才が出来て、トークも上手で、文章が書けて…
そんな多才な人が「特別な才能も持ち合わせていない」なんて思ってたんだ
なんでかなって不思議
「この旅の真の目的」も知りたいな
若林さんの表現を借りるなら「ボンネットをただ開けただけ」なのが私
中すら見てない
ボンネットの中を見てたら、もっと違ったのかな、って思う
外の景色を見た時の視野が、今よりうんと広かったんじゃないかって
この本を読んだら、私の狭い視野と価値観も変えられるかもしれない
…って、期待しちゃった
紹介してくれた若林さんの本、2冊とも買ってくる
どっちも読みたいから
ブックレビュー小瓶、ありがとう
読んでて楽しかった
ななしさん
オードリーの若林さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」は、読んだことがあり、とても感動した本でした。小瓶をありがとうございます。
タイトルの意味は・・・東京の表参道で散歩させられているセレブ犬よりも、キューバのカバーニャ要塞にいる薄汚れた野良犬のほうが、ずっと気高く美しく思えた・・・というような、若林さんの思いが込められているんですよね。
競争と虚飾の中のセレブ犬よりも、自然の中で鎖につながれず自分の力で生きている野良犬のほうが輝いて見えたのは、すごい発見だと思います。
そんな目で、社会や人間たちを見てみると、けっこう面白いですね。
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