辛い時に自分の肌に刃を立て、ゆっくり移動する
そうすることによってそこに傷ができ、血が溢れだす
辛いから、落ち着きたいから切る
その痛みに耐えることで、痛みに慣れて麻痺させることで落ち着く
そこからあふれ出す血を見ることで落ち着く
その血を見ているとつい、うっとりしてしまう
僕は…血の色が、赤黒い色が好き
見ていて落ち着く
たぶん、前世は人殺しかな？
でも、自分の血でいい
他の人の血を見ても見惚れはしないそれよりも心配の方が勝ってしまう
心配？
………………心配？
心配じゃないな
心配する以前に僕は彼らを、彼女らを
どこかで見下しているのかもしれない
そしてその見下していることから同情という感情が沸くのだろうか
この小瓶を読んでいる方へ、切る事をやめろ
などと言った言葉は聞きたくありません
そういうきれいごとは他の場所で言ってください
僕にとってそれはきれいごとであり、僕の心に突き立てられている槍に棘を生やす
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名前のない小瓶
死にたいけど死ねなくて、
だから切っちゃうんだよね、きっと
私はもう、見つかるのが怖くて傷を残すことはできない
だからODという選択肢をとってるよ
血を見てうっとりするのもなんかわかるかも、、、
感覚はきっと、あなたとは違うかもしれない
私はね、「ああ、生きてるんだなぁ」って実感するための紅い色なんだなぁって思うことにしてた
ただの病みアピだの、気持ち悪いだの、病んでるふりだの言われて、、、お医者さんの診断じゃ何ともないから大丈夫だって言われて、、、
お医者さんが全部正しいとか誰が決めたのかな
私のことは、私にしかわからない
でも私も、私のことがわからない
誰にもわからないのにわかったふりばっかりの周りの人間が憎い
綺麗ごとなんて言わないでほしいよね
そんな言葉は、私たちを苦しめるだけなのに。
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