どうも眠れないから、今心にある思いを吐き出そうと思う。そうすれば、何かほんの少し、楽になれるかもしれない。
私は、ふとした時考えてしまう。あまりに恐ろしい事だ。考えても仕方のない事を、忘れるまで考えてしまう。忘れることが出来ない事もある。私は、そんな事を考える自分が嫌になる。
素直に、今を楽しむことが出来なくなるから。
愛する人が、愛するペットが、もし、
どうしてそんなことを考えてしまうのだろう。
どうして、素直に楽しめないのだろう。
余計なことを考えて、悩んでもどうすることなんて出来ないのに。
そんな考えが浮かぶ時は、その日が近づいてきているからだと、私は思う。何か不吉な予感がしたら、大抵当たってしまうのだ。私はいつもそうだった。
小学校を卒業する前も、大好きなクラスメイトとのお祭りを心から楽しめなくて、楽しいのに、なにか、これが、壊れてしまうような気がして、私は逃げてしまった。
それから中学は、一年くらい本当にくだらない日々を送った。毎晩泣いて、ボーッと生きていた。
一人に、なってしまったから。
中学生だった私は、いつからかぼんやり、祖母の事を考えた。
あぁ、もうこんな時間か。だけれど、私は書かないといけない。書かねばならない、何かそんな予感をさせる。
祖母と会うのは正月くらいだ。小さい頃は泊まったりもした。優しい人だった。優しい顔立ちで、優しい声で、優しい笑顔が好きだった。
私は本当に、祖母が好きだ。
いつからかぼんやり考えた。おばあちゃんに、たくさん会いに行きたい。会いに行かないといけない。もっと会いたい。
私は、色々あって、その頃は兄よりも祖母に会いに行った。しわしわの手と私の手を合わせた。あぁ、写真。撮りたかったな。父が買ってくれたフィルムカメラで、祖母との記憶を、たった1枚でも。
閉じ込めておけばよかった。
祖母は、私が最初に会いに行きだした時から数ヶ月して、他界した。さいごくらい、よく話したかったけど、苦しそうで、あぁもう、なんて言ったらいいか、分からなくて、いけないな。涙が出る。これを話すつもりじゃなかった。
どうして、時が過ぎるのがこんなにあっという間なんだろう。
不吉な予感を抱えながら大切なものと過ごしていく。私はそれが少し苦痛で、どうせなら、生きている喜びにもっと声を上げて、めいっぱい楽しく過ごせたらいいと思う。
こんな性分だから、仕方がないんだろうなあ。
嫌だなあ。私はいつもコロコロと心変わりしてしまう。些細な事ですぐに。
もう、寝ないとなぁ。
大切なものは、近くにあるけれど、案外分かってても麻痺してしまっている。少し離れてみたら、気づけるような気がする。
ね、たばこやめてよ。もっと一緒に過ごしたい。
私が不吉な予感なんて感じないくらい元気で、健やかでいてほしい。お願いだよ。そりゃあ、色んなことがあったかもしれないけど、今だって許せないこともあるけど。だけど、やっぱり、大切な人だからさ。心が痛くてたまらないよ、喉が締まって仕方がない、今を楽しく生きたいのに、先の未来のことばかりで、頭の中がガラガラして、よく分からないんだ。何が、本当に...
全く、明日の朝は早いのに。
もう寝よう。
拭えないものは、流れるまで待つしかない。