日本人とは。言っちゃえば、日本国籍を持っていたら日本人。何だけど、人々はそれ以上のことを日本人に求めているような気がする

言っちゃえば、日本国籍を持っていたら日本人。何だけど、人々はそれ以上のことを日本人に求めているような気がする。


例えば、ハーフの人は目立ちやすい。前に受講した倫理学の授業で見た資料によると、
｢ハーフだといちいち身分証の確認をされる｣｢何人か訊かれる｣「普通にしているのに疑われる」
というように、日本民族同士が親の人とは違う扱いを受けることに違和感を覚える方も多いようで。
国籍の話をすれば、親が日本民族でなくても日本国籍の取得は可能、白人金髪青目の日本人がいてもおかしい事ではない。


でも、所謂世間一般というものは｢日本人｣にそれ以上のことを求めているような感覚に陥る。

研究目的で海外に渡り、国籍を外国のものに変えた｢元日本人｣の方がノーベル賞を受賞すると、何故か日本人は喜んじゃう。
外国籍をもつ日系の方や二世の方が何かしらの成績を叩き出しニュースになると、それも喜んじゃう。その人が日本にそこまで関心がなかったとしても。

一方で、活躍している日本人に対して｢コイツの親は〇〇人だ｣等とぶつける人もいる。私の好きな選手もそんなことばかり言われて、いざ良い試合を魅せると｢さすが日本代表｣なんて手のひら返し。むかつく。


おそらく日本人は、｢日本人であること｣に血統的な要素を求めている。
どんなに活躍しても……否、普通に生活をしていたって、純日本民族でなければ｢お前の親は〇〇人だから～｣等言われる。もちろん｢～｣は信用できない、俺たち日本人に合わないなどのネガティブなもの。
一方で海外で活躍している人に少しでも日本の血が、日本的要素が入っていたら、｢日本人すげー｣ってなる。その人が日本にルーツを感じていなくても。



なんか、そういうのって好きになれないな。
｢純日本人であること｣って、そんなに大事なことなのだろうか。
私が好きな卓球選手は、その人に少しでも気に入らない事があると｢コイツの親は中国人だから｣って叩かれる。おかしいよ、こんな日本。
そんな酷いことを言うのはごく少数だって？ 違うと思うな。
これが「日本人」の正体だと思うよ。
だって根底にそう言わせる土壌があるんだもの。

その人が良い結果を残せば｢日本人だから｣凄い、気に入らなければ｢日本人じゃないから｣悪い。そんな事がまかり通ってたまるか。
親やルーツなんかじゃない、その人が、そして自分自身がどう生きるかの問題だろ。

｢日本人であること｣に自分や他人のアイデンティティを求めてんじゃねぇよ。
それを理由に誰かを責めようなんてもっての外、異常なんだよこの価値観は。


なんて、｢日本人らしくない｣私は何時だって叩かれまくり。
｢和｣とか｢絆｣って好きになれないもの。
過剰な集団意識に囚われて自分自身を失うくらいなら、群れずに自分らしく生きたい。
ねえ知ってる、絆は「ほだし」って読むんだよ。
そういうのは嫌いなの。


最後に、私が留学先で出逢った中国人・韓国人はとても優しかった。
もちろん、カナダ人もウクライナ人もペルー人もエクアドル人もイラク人もね。