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この小瓶には、#我々の奇妙な日常の二次創作小説が入っています。興味のある方、また動画アーカイブをご覧の方のみ、拾ってください。

カテゴリ
桜の樹の下には死体が埋まっているというけれど

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注意事項

※本作品は、2020年12月6日にむつーさんのYoutubeチャンネルにて行われた、クトゥルフ神話trpg 「沼男は誰だ?」#我々の奇妙な日常の重大なネタバレを含みます。
動画アーカイブご視聴後の閲覧を推奨いたします。

※本作品は、我々の奇妙な日常のネタバレを含みますが、本編とは一切関係のない二次創作(ifストーリー)でございます。

※捏造や個人的解釈を含みます。

※本作品の視点主、主人公は、作品内で言及されません。
想像しながらお楽しみ下さい。

※無断転載、パクり、参考などは全面禁止しております。

※誤字脱字や、言葉の使い方、文の区切り方など、間違えている箇所が多々あるかも知れません。
「中学一年生が書いた文だしな」と、どうか温かい目で読んでください。

※本作品には、千葉県成田市にあるさくらの山という場所のお名前を借りています。
が、わたくしは神奈川出身なので、千葉県を良くわかっていません。
あれ?と思う点があるかと思われますが、これもまた温かい目で読んでください。

※物凄く読みにくく、話の流れがよく掴めない小説となっております。

※感想や考察は大歓迎でございます。
お返事を書いて頂けると、わたくしのモチベーションにも繋がりますので、是非沢山のお返事を流していただけると嬉しいです。

※本作品はフィクションです。

それらを踏まえた上で、大丈夫という方のみ、先へお進み下さい。

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桜の樹の下には死体が埋まっている。そんな言葉を、何処かの本で読んだことがある気がする。梶井基次郎だったか。まぁそんなことはどうでも良いのだけれど。
この時期になれば、桜の花びらが風に運ばれ、道を彩っていく。
そこで邪魔をするのは、先程の、”桜の樹の下には死体が埋まっている“という馬鹿げた迷信だ。血を彷彿とさせる赤色の桜が咲けば、嫌でも死体が埋まっているのでは、と想像してしまう。
しかし、それと桜の好き嫌いはイコールではない。桜は花の中で1番好きな種類だし、季節も春が1番好きだ。
私は変な迷信を一旦頭から消し去り、純粋な心で桜を見に行くため、マグカップに入っているコーヒーを飲み干し、散歩に出かけることにした。
愛用の帽子を頭に乗せ、ネックレスを首に回す。少し心がズキズキしたのは、気のせいだろう。

ここは千葉県成田市さくらの山。ここではソメイヨシノや山桜、枝垂れ桜など。家から近い上に、多種多様な桜を見れるため、良く足を運ぶ。
3、4月あたりになると花見客でいっぱいになってしまうため、少し花が落ち始めるた頃に行くのがベストなのだ。
日が落ちかけているのも相まって、今は人っ子一人いない。誰もいないという優越感と、それはそれで寂しいという気持ちを抱えながら、風に遊ばれる花びらを踏みしめる。
...あと、花びらに対する少しの申し訳なさも。

ベンチに腰をかけ、ただただぼーっと桜を眺める。
綺麗だな。癒されるな。少し寒いな。缶コーヒー買ってこようかな。...あ、落ちた。
なんて、小学生みたいな考えだね、と、どっかの誰かさんに突っ込まれそうなことを頭の中で並べながら、桜を見つめていた。
そう、今のままで忘れていたのに。純粋な気持ちで桜を眺めていたのに。思い出してしまった。

ーー桜の樹の下には死体が埋まっている

考えるだけで悍ましい。こんな綺麗な桜の下に死体が埋まっているだなんて。ただの迷信で、想像で、妄想に過ぎないが、やけに現実味を帯びているため気味が悪い。
この話を彼に聞かせた時、彼はなんと言っていたか。
「......鼻で笑われたな」
それが少し悔しくて、私はベンチから立ち上がり、桜の下まで歩いた。

まるで桜の雨のよう。花びらが頭に、髪に、肩に。ありとあらゆるところにつき、私を桃色に染める。
緑色の髪に、桜がつけば意外と映えるものだな。
なんて考えられるくらい、私には余裕があるのだろう。
この桜の下には、本当に死体が埋まっているのだろうか。気になるところだけれど、掘り返したら犯罪になりかねない。探偵が犯罪だなんて、朝のニュースになる。
私は、今すぐにでも掘り起こしてみたい気持ちをグッと抑え、拳を握りしめた。
しかしながら、興味がなくなるわけではなく、少しでも、少しでもの思いで、私は屈み、土にそっと触れた。きっとこの下には沢山の根が張り巡らされていて、沢山の想いが詰まっていて。
色んな人の、来年も見たいという気持ちを背負って、花を落とし、また実らせる。
...うん。死体なんて埋まっているはずがないだろう。
だって、こんなにも美しい桜なのだから。

暫く土に触れていると、外は暗くなっていき、手がみるみる冷えていく。一度土から手を離し、手のひらを見てみれば、長いこと触れていたからか。茶色い土が付いていた。
なにやってんだろ、なんて思いながらも、ちょっとだけ笑みが溢れたのは秘密だ。
そろそろ家に帰ろうか。そう思い立ち上がろうとした瞬間。風が吹いた。それはあまりに唐突だったため、勢いよく尻餅をついてしまった。
「いっ...た...」
体を支えるためについて手は、樹の根元に触れていた。少し、暖かかった。
それは、彼の手の暖かさと、どこか似ていた。

桜の樹の下には死体が埋まっているというけれど。実際に埋まっているのは死体なんかよりも、もっと残酷なものだ。
消えてしまった、彼の温もりだなんて。
「春......私を...いつまで待たせるのっ......!」
涙が頬を伝い、地面に落ちる。無慈悲にも、桜は花を落とすのをやめない。
春は、もうすぐ過ぎ去るのだろう。




fin.
mzk
198656通目の宛名のないメール
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お返事が届いています
mzk
(小瓶主)
ザクロ様へ。

お返事ありがとうございます。
わたくしも、我々の奇妙な日常は初めて見たセッションで、とても心に残っている物語です。

自分の考えていることを文章に表すのはとても難しいですよね。
わたくしも実は、苦手なのです。
創作するのは好きなのですがね。
ですが、やはり自分の考えていることを文に残したい。
そう思い、思い切って小説を書いてみました。
とはいえ、いつも未完で終わってしまうのですが...。
今回は完結は珍しく致しましたので、小瓶の中に入れ、海に流させてもらいました。

キルキルイキル回る予定なんですね。
わたくしもやりたかったです...。
まぁ見たことによる後悔はありませんが、シナリオを知ってしまうと楽しみにくくなってしまうのは残念ですね。
はい。
キルキルイキルを終えて、セッションを見終わりましたら、是非読んでみてください。

改めて、お返事ありがとうございます。
またのご感想、お待ちしております。
我々の奇妙な日常、
初めて見たtrpgで、
大好きなセッションなので
うまく言葉にできないんですけど
「あぁ、いいなぁ」って
思いながら見てました。
大分前に見たセッションだったんですけど
その時を思い出しました。
私も、創作とか好きで
物語を考えることはあるんですけど、
文章にするのが苦手なので
mzkさんのをみてすごいなって思いました。
実はキルキルイキルは回る予定なので
見れないんですけど、
自分が回り終わって、
セッションも見終わったら
見たいなって思ってます。
mzk
(小瓶主)
ツキカ様へ。

今日は丁寧な口調でいかせて頂きます。
お返事、ありがとうございます。
わたくしが書きたかったことや思いが伝わっていて、とても嬉しく思います。
設定といたしましては、春が失踪して4、5ヶ月後となっております。
我々の奇妙な日常本編で、「年末に向けて」と言及されているところから、12月辺りと予想したので、春の終わり頃ですね。
ミミも心の整理が出来たのではないでしょうか。

今回の短編小説で気をつけていたのは、視点主の名前を書かないというところです。
ツキカ様が仰ったように、帽子、ネックレス、緑色の髪、探偵、春、などのミミに関する断片的な情報を出すことにより、考察が捗るのではと思い、初めてこのような書き方に挑戦しました。(小瓶に流すのは初めてなのでわからないかと思われますが)

記憶の中にいる春にしか触れないミミの、何とも言えない悔しさや悲しさを最後の文章に詰め込みました。
強がりな彼女ですが、年齢は19歳。
成人していますが、子供な部分もあると思います。
少しのきっかけで溢れてしまうものがあるのでは、と考えこの小説を書きました。

奇遇ですね。
わたくしも初めて見たtrpgが我々の奇妙な日常だったのですよ。
trpgや思考実験にハマったきっかけでもありました。
動画化が決定した時、わたくしも嬉しさのあまり姉にタックルを決めました(笑)
夏になったら、是非感想を共有しましょう。
楽しみにしております。

節分が過ぎ、暦上では、もう春を迎えましたね。
彼女の元にも、今年は春が訪れることを願います。

次の小説はとある女子高校生2人の物語にしようと思っております。
ヒントは“名前”です。
いつになるかわかりませんが、お楽しみに。
待ってるだけの人には、春が来ないだなんて、可笑しいと思いませんか?

改めてお返事ありがとうございます。
またのご感想お待ちしております。
良すぎますねこの小説…!素晴らしい👏

言葉遣いや「春が一番好き」という言葉からもしや…?と思いましたが、帽子、ネックレス、緑の髪、そして「彼」が出てきたのであぁ、やっぱりミミちゃんだよなぁと思いました。私達が見ていたいつものミミちゃんが戻ってきているように感じたので、あれから月日が経って、その中でたくさん悲しんで、何度も立ち上がって、少しだけ立ち直っているのかなと思いました。
それでも、ミミちゃんの思考には必ず「彼」こと春くんが居て、今まで通りに振る舞っているつもりでも、ふとしたときに春くんへの想いが溢れてしまうんだなとも思いました。
この小説を読んだときは泣きました。思い出の中にしかいない春くんに、思い返すことでしか触れられないミミちゃんの苦しさが伝わってきて、最後にミミちゃんの想いが涙と一緒に零れてしまったところでは、「春ぅぅぅぅぅぅ!!!!!」って叫び出したくなりました。(さすがに抑えましたけどね笑)

我々の奇妙な日常も、今年の夏には動画化されますね。私が初めて観たTRPGで、TRPG、実況者、哲学を好きになったきっかけの、今の私の夢の原点であるセッションなのでとても感慨深いです。
この感想もmzkと語れたら良いなと思います。

素敵な作品をありがとうございます!
元気になれました😊
mzk、大好きです。愛しています。
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