自分の衣服をボロ切れのようにしてでも、民の幸福を優先するような王様を空想で描いた時、
なんて自分はわがままで贅沢な、欲深い人間なんだろう……どうしてこうなった?って思っちゃった。
充分…… 十分か……。
格好がつかない?
もっと王族らしく、食べる物も纏う物も高価で豪華なものであるべき?
いや、自分はいい。贅沢な暮らしができず不幸な民がいるのなら、己の生活を質素にし、その者に贅沢な暮らしをさせようじゃないか。
そんな王様を己の内に宿していて、……宿しているからか。傲慢に。強欲になってしまっている。
ごめんなさい。
もう少し、貴方の国の民として、誇れる者でありたいと思います。
ごめんなさい。
何十年もこの世界で生きて、優しさにも厳しさにも触れてきた。
皆が教えてくれる。愛情も、友情も。痛みも、悲しみも。
本当にたくさんのこと。いろんなこと。いっぱいいーっぱい教えてくれる。
たとえ私自身に親がいなくても恋人がいなくても友達がいなくても、私じゃない私(皆)だったら持っているものがあるんだ。
だから私にはたくさんの宝物がある。皆から教えて貰った宝物が。私が誰かを好きになれなくても、誰かが好きの感情を目に見える形で伝えてくれたら、私にもそれがわかるから。
直接、己の経験ではないから価値は下がるかもしれない。
けど、私にとっては大切なもの。君の不幸も幸せも、全部、僕という存在をつくっている大切なものです。
君がいらなくても、僕は手放さないよ。これは、君(僕)が生きた(生きている)証だから。
この世界に、自分として生まれてこれたことを誇りに思います。
たくさんの人たちのおかげで、そう思えます。
ありがとうございます。
貴方がたのせいで、生まれてきたことに絶望することもあるので、このお礼は皮肉な部分もあります。
これからも、死ぬまで生きていきましょう。
よろしくお願いします。
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