誰にも吐き出せなかったこと、たまたま見つけたここで吐き出したいと思う。
この間両親に離婚するかもしれないと言われた。
原因は母の度が過ぎる浪費癖だった。
いずれは離婚するんだろうなと思っていた。私も母には呆れていたから。
ここまで耐えた父には尊敬していた。
「母親のことはお前が何とかしろ」と言われた。
私で何とかできたらもう何とかなっていると思った。
さんざん母に振り回されて父は疲れたんだと。
でも冬には卒試が控えてるんだよ。サークルの公演だってある。春には卒業するんだよ。
父は私については何も言わなかった。それがひどくショックだった。
きっと私とも他人になるんだろうなと思った。
それが悲しくて悔しくて、父が部屋に戻ってから母を責めた。耐えられなくなった母が頭を抱えて泣き出した。
父は騒ぎを聞いて慌てて部屋から戻ってきて、母を見てそれから私を睨んで言った。
「殴ったのか?」
どうして第一にそんなことを言われなければならないのだろうか。何もかも悪いのはそこでうずくまっている母親だろうが。何だかんだ母を庇う父が憎らしかった。
私は殴っていない。母を責めただけだと言った。
それから、今さら母のことはどうでもいい。私のことは何一つ言ってくれなかったことが悲しかったと素直に伝えた。
生まれて初めて父親に自分の意見を言った。
父親は一言
「知るかそんなもの」
と。
お前の事情など知らん。俺の生活と、お前の母親の生活が大事だと。
私は学生で親の金で生きているのだから当然と言えば当然。でも、悲しかった。
私はただ、離婚したとしても公演は見に来てくれるだとか、たまには会ってくれるだとか、そんな言葉が欲しかっただけだったのに。
父の中で自分は本当はどうでもいい存在なのだと言われた気がした。
父は私を大切にしてるんじゃなくて、"娘"だからそういう対応をしていたんだと。
例えば娘には学校に行かせてあげないといけないとか、娘には欲しいものを買ってあげないといけない。とか。
私自身じゃくて。
だから離婚したらそれでさようならなんだと。
母に怒鳴る父が、「俺とお前は他人でも、"私"はお前にとって血の繋がった娘だろう」といった。じゃあ父と私は何なんだと言いたくなるような言葉も引っ掛かった。
俺とお前は他人と言いながら、他人である母を庇って、血の繋がった私に殴ったのかと睨んだ父。
思い出せば思い出すほど、私のことは何とも思ってないんだろうなってそれがとても辛かった。
父親のことなんて嫌いだったのに、いざどうでもいいと思われてると知ると悲しいものだ。
結局離婚話は延期になっていつも通りになった。
父は普通に私に話しかける。無神経で一言多くていらいらする。でも瞬間湯沸し器の父には当たり障りない返しをするのが一番で、父のことが好きな娘をやるのが一番なのだ。でも、これも父にとって"娘と円滑なコミュニケーションを取らないといけない"という形式的なものなんだったとしたら、
どうしていいかわからなくなった。
どう接していいかわからなくなった。
疲れたなぁ。