シフォン「俺は幹部でも何でもないけど、1番カルマと一緒にいるっていう自信がある。だからこそ、このことについては俺にも話されたんだと思う」
「勿体ぶらないで早く言えよ」っていう言葉が何処からか聞こえた気がした。
それほどシフォンは勿体ぶって、悩んでいた。
「俺が言っても良いのか」なんて今更気にしだしたんだろう。
カルマは訓練場の地べたに座り込みシフォンを見上げながら嗚咽した。
シフォンはそんなカルマの方を見ると決心したかのように真剣な顔付きになった。
シフォン「カルマの、叔父と父上、、、皆にわかりやすく言うと、、、」
そう言ってシフォンは顔を曇らせた。
シフォン「大将殿と中将殿が亡くなった、、、」
カルマ「ひっ、、、!死んでいない、死んでいない!あの2人が死ぬ訳、、、!」
シフォン「カルマ落ち着け、現実を見ろ。5日前、届いただろ、、、?」
カルマ「そ、そんなものない!そんなもの届いていない、、、!父さん達が死ぬなど、、、」
届いたもの、、、いや届いた”者”だろうか。
そんなこと嫌でも察せた。
圧倒的カリスマに溢れたカルマを弱々しい少年にさせたのは紛れもない”身内”だった。
シフォン「大将殿は、”大将”という名の大きな枷を背負って生きてきた。それに、、、カルマ、言いたいことわかる?」
シフォンは優しく子供に問いかけるように聞いた。
シフォン「大将殿は”総統”という大きくて重い枷も背負っていたんだよ」
大将が総統も担っているという話は有名だった。それほど頼りになった。
シフォン「カルマはさ、叔父さんに頼まれたんだよ。時期大将、そして総統を」
カルマ「んな訳、、、!叔父さんの次は父さんで、そ、その次、次が俺だ、、、叔父さん達と約束した、、、」
シフォン「カルマ、、、」
シフォンはカルマの名前を呟くと過去を振り返るかのように話しだした。