わたしは二十歳のときに天涯孤独になった。
死別したわけではなく、意図的に縁を切って。
それまでは苦しくて苦しくて、ただ心が辛かった。
なんとか家を抜けて、ひとりきりで生活するようになって、そうしたらどんどん心が落ち着いた。
辛かった気持ちも今は少し遠くにあって、ときどき母のことを思い出す。
ただ、このまま距離を置くことが、お互いにとって一番良いということはわかっているから、私から会いに行ったり連絡をとるつもりはない。少なくとも今は。
いつかまた会える日が来るかもしれないし、もう死に目にも会えないかもしれない。
そう思うと胸の奥が痛くなる。けれどこれは痛み分けなのだと言い聞かせている。
幸いきょうだいが二人いるから、私がいなくなっても母が孤独になることはないだろうということだけは救い。
家庭のことって、他人に話すのは難しい。事実を羅列することはできても、そのとき自分がどんな心の傷を負って、その傷を抱えてどう生きてきたか。そういう「本当にわかってもらいたいこと」はうまく言葉にできないし、できたとしてそれは結局経験した自分自身にしかわからないことだから、理解してもらうことはできない。
いつか、また会えたら。
私はいろいろと間違えてしまったけど、今はきちんと仕事をして家賃も税金も払って、たまに辛くなるけど笑う日もある。そんな日々を過ごしていること、伝えたい。私は大丈夫だからと胸を張って言いたい。
きっともう会うことはないけど、それも自分の決めたことだと受け入れる覚悟はあるから。
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ななしさん
めっちゃわかります。
家族って難しいですよね。僕は親とうまくいかなかったから、どうしたら家庭円満にやっていけるかイメージがわかないので、今後結婚して家庭を持つこともないと思います。
劣等感に苛んだ人生でしたが、年を負うごとに和らいできました。ただ生きて年を取るだけで見えてくるものもあるのかもしれません。
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