今でも「教育現場には体罰が必要」と言っている人がいます。
その代表格として、愛知県にて戸塚ヨットスクールを開いている戸塚宏氏がいます。
彼は御年82歳(2023年3月現在)ですが、未だに教育への情熱は衰えていません。
ですが、「教育」と呼ぶには無理があるのではないかと思いますし、理解ができません。
彼の存在は、発達障害のある同い年の友達(女性)から聞いて知りました。
彼女とは小さい頃からの付き合いで、高校まで同級生でした。
彼女は私を姉のように慕っています。
彼女は小学校はほとんど別室登校でした。
高校入試も彼女は別室で受験したため、私は彼女が同じ高校を受けたことを知りませんでした。
合格者登校日も「卒業式の後は中学校の制服は着てはいけない」というこだわりから私服で母親と来ており、私を見かけた時はどうしようと戸惑っていました。
彼女がうまく友達を作れなかったのも、加配の先生が彼女の近くにいたのも、彼女なりに周りに気を使っているのも知ってます。
いじめられてまではいませんでしたが、自分のことを彼女も気にしているようでした。
彼女は今、自立支援の施設に通って楽しく過ごしています。
彼女とは今でも交流しており、一緒にゲームをしたり、会話をしたりします。
戸塚氏の「発達障害は精神病」という発言を聞いて、彼女は悲しい口調で私に聞きました。
「私は精神病なのかな」と。
私は「そんなことはない」と言いましたが、彼女は精神障害手帳を持っているのでそうなんじゃないかと聞いたんだと思います。
「知恵遅れ」というのも知的障害者に対する差別用語ですが、これに関して彼女はそんなに気にしておらず「知恵が遅れている人がいるのは当たり前、進んでいる人もいるんだから」と言っていました。
なぜ戸塚氏が今は使われない「知恵遅れ」を使うのでしょうか?
戸塚氏は「体罰は相手を進歩させる行為」だと言いましたが、私はそう思いません。
彼女は「進歩したくてもできないのが辛かった」「どうして周りができて、自分にはできないんだ」と嘆いていました。
彼女にとっては包丁は殺人の凶器(ただし、料理に使うことは知っています)、カッターナイフはリストカットのイメージが強いので、今でも持つのが怖いと言っています(ですが、小さい頃から使っていたハサミは大丈夫です)。
たとえ「進歩」させるのが目的だったとしても彼女のような人物に無理矢理刃物を持たせると、人を刺すんじゃないかと思います。
徳育は「人間性の高さ」とありますが、戸塚氏は「男は男らしい、女は女らしい」と答えていました。
ジェンダーフリーのこのご時世そういった発言は不適切だし、彼女も「人間性の高さと男らしい、女らしいは結びつかない」と言っていました。
朝や昼の情報番組に出演する男性タレントを戸塚氏は「オカマ」と呼び、それを男として恥ずかしいと思えとも言っていました。
また、戸塚氏は「オカマは妖怪と同じだから丑三つ時のテレビに出ろ」とも言っていました。
それを聞いて彼女は「(プリキュアの)ローズマリーはどうなの?ニチアサに出てたよ」と聞いていました。
それに対して私は「オカマは妖怪じゃないし、今のご時世オカマは恥ずかしいことじゃない」と言いました。
彼女は男らしさが全面に出た男を少し怖いと感じており、線が細い男性を好む傾向にあります。
(快活な男性でも、少し少年っぽい方が彼女にとってはいいみたいです)
戸塚氏は「制服も男と女で分けろ」と言っていました。
彼女は「制服は自分で選べた方がいいよね。小さい子供が観るアニメならそう言うのもまだわかるけど」と言っていました。
彼女は制服を着たキャラクターもよく描くので、学校の制服(アニメ・現実問わず)もネットで調べて自分でオリジナルの制服を考えるのも好きです。
また、戸塚氏は「怒りで行動しなければいけない」と言っていましたが、彼女は「怒りで行動するのは良くないことだ」と言っていました。
彼女は怒りで行動した結果、母親が謝りに行ったことも警察のお世話になったこともあるので、そういった経験を踏まえた彼女の発言の方が正しいと思います。
戸塚氏を「許せない」という人は多いのですが、彼女は「事故で友を亡くしている」「でも、今の戸塚氏を友が見たら落胆するだろう」、そして「想像力が欠如している」と言っていました。
彼女は優し過ぎるんです。
彼女は戸塚氏を理解できないはずなのに、「なぜこのような発言をするのか」を考えています。
冗長な文章になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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ななしさん
トランスジェンダー、ASDグレーゾーン(診断済)が通りますよ。
そのご友人はとても優しいのですね。
僕なら上記の戸塚氏の発言だけで唾を吐きかけたくなりますよ。
ただ、そんな相手をも理解しようと考えることは立派だと思いますが、「世の中にはそういう人もいるんだよ」と教えてあげたくなりますね。
それがその子を危険から守ることにも繋がりますからね。
悲しいかな、相容れない人間とは居るものですから。
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