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誰かに望まれて生まれてきて
誰かに幸せに生きてほしい
と願われて。
誰かの願望が叶うように
やりたくないことをして
我慢して
無理して
相手に合わせて
笑って
取り繕って。
＿そんな自分は、
まるで自分ではなく
赤の他人のようで。
誰かに願われた幸せも
僕じゃない「誰か」の自分で
生きてほしいと願ってくれたのも
僕じゃない「誰か」の自分で
誰も僕のことを見ていない。
こうして書き綴る文章も
ただの自己満足で
助けて
なんて言えないから
こうやって吐き出すだけで。
毎日訪れる夜は、
只々孤独で
淋しくて
星空や街の灯を眺めて
どうにか誤魔化している。
部屋には電子機器の光だけが
寂しく灯っている。
＿どうしたって、
この寂しさは
虚しさは、
消えることがなく
僕じゃない「誰か」の自分も
どうしょうもなく
寂しく感じている。
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夜は好きだ。
いつしかこの寂しさも
愛おしく感じていた。
夜空が好きだ。
何も考えずに見上げる空は
とてつもなく綺麗で
まるで星が
僕に寄り添ってくれているみたいで。
街の灯が好きだ。
今僕が
こうして文章を書き綴る間にも
人々は動いていて
誰かのために
なにかしている。
そんな人たちはきっと
幸せなんだろう。
そんな妄想をするのが
一つの楽しさでもある。
また、
朝が来ないでこのまま死んでいたらな
と考えたりするのも
すごく好きだ。
それに
夢の中なら
僕も幸せになれる。
それが大好きで
どんなに孤独な夜でも
誰かのために流す涙も
僕自身の涙も
全部
夜が優しく撫でてくれるようで。
だから、
夜が大好きだ。
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反対に
朝が、嫌いだ。
夢から覚めて
また大嫌いな一日が始まる。
学校なんてくだらない。
夢のようにはうまく行かず、
また死んでなかったという
絶望に駆られる。
だから朝が嫌いなんだ。
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でも
どうやったって
死なない限り
朝も夜もやってくる。
どんなに学校が嫌でも
生きるのが嫌でも
いい夢を見ても
僕らは一生
この「一日」を
ループするのだ。
