狼はみんな人間に見えます。

誰かを愛するとはどういうことか。
誰かを求めるとはどういうことか。

誰かを突き放すとはどういうことか。
誰かを⚪︎すとはどういうことか。

たくさんの人間と出会って、たくさんの小瓶と出会って、色んな価値観に出会います。

死にたいと言う人間。
意地でも生きてやるという人間。

苦しい、痛いと叫ぶ人間。
楽しい、幸せだと呟く人間。

ある小瓶では誰かを生かしたいと言い、
ある小瓶では誰かを⚪︎したいと言う。

それは誰しもが持ち得る感情であり、誰もがすでに持っている感情です。

隣に座っている人間が、実は昨日誰かを救ったかもしれない。
今話している人間が、実は明日誰かを⚪︎すかもしれない。

何も分からないけど、そこにある心は確かで。

だからこそ、狼はみんな人間に見えます。
世間から「頭がおかしい」「狂っている」と言われていても、狼には紛れもないただ一人の人間に見えます。

今日も狼に言葉を教えて欲しい。
あなたの人間としての心を。
正しいも間違いもない、あなただけの心を。

通りすがりの狼

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通りすがりの狼

（小瓶主）

ぱんださん、お返事ありがとう。

いつも狼の小瓶に、お返事をたくさん書いてくれる人間が、汚れているとは思いませんが。
狼相手にも「ありがとう」と言える人間が、卑劣だとは思いませんが。

きっとそちら側には、あなたがそう思う何かがあるのでしょう。

けれど、そんなこと関係ありません。
狼はそもそも、どんな人間でも汚いと思えません。
例えそれが、仮面を被った詐欺師であっても。
例えそれが、凶悪な殺人鬼であっても。

狼には、人間が抱える価値観とは違う部分があると感じています。
おそらくその理解の外側、人間が感じられない場所。
そう思う理由は、狼が人間の価値観を理解出来ないからです。

ぱんださん、あなたが何を感じて、何を考えて、どんな生活をして、「自分が汚い」と考えているかは、狼にはわかりません。

ですが、変わらないこと。
狼はあなたのお返事を心待ちにしていること。
狼はあなたの小瓶を拾い続けること。

ぱんださんも、お疲れ様。
いつもたくさん、たくさん、ありがとう。

にんげん / ぱんだ

ふゆさん。
人間は人間でも２種類居るんですよ。

１つ。
清らかな人間

１つ。
汚れた人間

清らかな人間は、
優しく卑怯でなく綺麗ないきものです。

汚れた人間は、
冷たく卑怯で綺麗でないいきものです。

ふゆさんからみて、
私はどちらですか。

まぁ。汚れた人間っていうこたえはみえてるですけどね。

それでは、
また。

ありがとう。
そして、
お疲れ様。

通りすがりの狼

（小瓶主）

ターニャさん、お返事ありがとう。

たくさんいますね。
大人になればなるほど、身の程を知ることで自分より強いと思えば虎に対し狐になろうとし、
自分より弱いと思えば犬のように吠える。

まさに諂上欺下。

人間どころか、半分は動物の性だと思います。
集団ができれば必ず地位ができる。
けれどその地位の使い方は、考えるべきだと狼は思います。

ひのあたるみちさん、初めまして。
お返事ありがとう。

自分の非を認めることは、自分がダメだと自覚すること。
とても怖いことです。
あなたはそれを乗り越え、すでに足を踏み出しています。

それだけたくさん膝を折られる出来事があって、なお立とうとするあなたは強い人間ですね。
狼も見習いたいくらいです。

大丈夫。
何も今すぐ大成する必要なんてないんですから。
時間の使い方はあなたが決めていいんですから。
狼は後ろで見ています。

あなたなら進める。あなたが選んだ道は間違いじゃありません。
だってこれからあなたが正しかったと証明していくんですから。

ずっと見ていますよ。
疲れたらいつでもここへ。

通りすがりの狼

（小瓶主）

リウムさんへ。

狼にとって人間は、愚かで傲慢に見えますよ。
数も増え、頭もいいのに、小さな敵にはすぐ負ける。大量虐殺も可能な技術。
よくわかりません。

けれど、ここからの見方は2つに分かれると思います。
ひとつはそれが憎むべきと思う場合、もうひとつはそれを愛するべきと思う場合。
狼は後者です。
生まれてきて、たくさん間違いを犯し、またそれを自覚し、足掻き、また繰り返す。

けれどその中で、人間特有の能力を獲得し、技術を生み出し、世界を、宇宙を知ろうとした。

人間だから生まれた愚行。
人間だから生まれた未来。
どちらも含め、狼は人間を愛しています。

滅ぶ時は滅ぶ。
自然は今、人間に牙を剥いたのではなく、ただ人間の行為に対する当たり前の反応をしているだけです。
狼は静かに見守りたいと思います。

人間になりたいかと言うと、なりたいとは思いません。
なりたくない訳ではありませんが、狼は狼だったから出来たこともあると思っているので。
もし、人間になったら今度は人間なりの歩き方で歩いていこうと思います。

人間とは何も知らない愚者であり、この世で一番の知識欲の持ち主だと、狼は思っています。

これから先、人間がどう動こうと狼は見守ることをやめません。
ただ、それは傍観者となる訳ではなく、その中で落ちてくる人間たちに、もう一度登れる階段やはしごを教えてあげられるように、
学び続ける狼であろうと思っています。

ひのあたるみち

初めまして。通りすがりの狼さんの心に響く小瓶を拾って、お近づきになりたいと思いました。初めて話しかけさせていただきます。

私は、ある出来事でまた逃げる経験をしました。
自分が悪く、かつてした悪しき行為を恥じました。
好きなものも諦めなければならなくなりました。
何度も泣きました。
でも、反省して二度と起こさないようにします。
未熟な自分を、しっかりとしたいです。

もし、よろしければ、狼さんの励みになるお言葉をいただけたらありがたいです。