「そういえば、前に弟者が酔った時に好きな人の話になって」
そこで兄者さんは一度言葉を切った。何か私に関係する事なのだろうか。
頭に疑問符が浮かぶ中、兄者さんは次の言葉を発した。
「好きな人、お前なんだって」
「ほぉ」
普通の返事をしたが、すぐに気づいた。それは弟者さんの片思いの相手が自分だと言うことに。だが、あまり驚かなかった。
「全然驚かないな」
「まぁ、恋愛経験ゼロなんで」
昔から敵意には敏感だけど、好意に対してはものすごく鈍感と言われていた。
こういうことを言うのだろうと理解した。
だいぶ文字数減らしました!続きは#4で