「この子はおそらく誰にも護ってはもらえない。」
それを観察して学んだとき、あんたはその汚い魂と手で、あんたを信頼する少年少女たちを汚した。
あんたが手をかけた少年少女たちの多くは、家でも学校でも虐待やいじめに遭って生き地獄のような時間を生きていた。
あんたになんの権利があって、誰からもきちんと保護してもらえない、それでも小さな命を精一杯燃やして生きているあの子達を、あんたの欲望の捌け口として道具のように使うことができたのか。
あんたの過去に何があったであろうと、あの子たちに罪がないことは容易に分かっただろう。
あんたが魂の殺人を行なったのは、小さかったあの子達だけじゃない。
あの子たちは、殺された自分を背負って、誰にも言えずに孤独な人生を歩んでる。誰にも言えず、誰にも理解されず、時には殺された自分達を責められ、生き続けてる。何十年経っても、あんたはあの子たちの夢に出てきて、あの子達を殺し続ける。
あんたが奪ったのは、あの子たちの純真さだけじゃない、あの子たちの子どもである時間、夢、世界観、自己肯定感、希望、信頼、大人になって苦しみすぎず機能していくためのベース、全て奪い去った。
あんたが忘れても、忘れたふりをしても、トラウマがあの子たちから記憶を奪い去った時間があったとしても、あんたの罪は消えない。あんたが死んだって消えない。あんたの背負った十字架は、死のうが、また生きようが、未来永劫ついてまわる。 表向きのあんたを誰が認めようが尊敬しようが、あんた自身が自分がどういう人間かは分かっているはず。
あの子たちが許すと言っても、私は許せない。あんたの悪行は許されてはいけない。
あの子たちが、どれほど汚れて幸せになる権利を未来永劫奪われたように感じていても、私はあの子たちの側にいる。
あの子たちがあきられてしまっても、また立ち直ることがあっても、あんなたの罪が軽くなるようなことは永久にない。でも、私はあの子たちの、大人になったあの子たちの、永遠に汚されることのない尊い命を永遠に信じる。