最初は仲良くできてるつもりだった。
ある日から全部変わった。
僕は所謂部内恋愛をしていた。
僕はフルートで、そいつはサックス。
でも、別れた。
そこまでは良かったんだ。
そいつがSNSで僕の悪口を書いていた。
クラスも同じで席も近かったから、「嫌いな奴が席目の前とか表情筋死ぬ」
とか平気で書いてあった。
そんな奴とは音楽なんてやりたくなかった。
先生の対応も酷かった。今もだけど。
そこに同輩とのトラブルが加わった。
その子は音程が酷かった。
おまけに音色もキンキンしている。
僕は何回も改善できることはないか探した。
調べて教えた。
でも、変わることはなかった。
そんな中、部や顧問との音楽の価値観が合わないことに気づいた。
部のスタンスは「音楽を楽しむ」ことだったけど、
僕は本気で音楽がしたかった。
自分だけ実力を伸ばしていく中、みんななかなか変わらない。
自分の問題点なんか把握してない。そんな奴ばっか。
もううんざりだった。
一昨年の12月ごろに休部を決断した。
その後のアンサンブルコンサートでのことだった。
休部こそしていたが、ちゃんと上手くなってるか見に行った。
正直どこも下手くそだった。
音程は合ってない。音量も出ていない。心は込もってない。
テンポも合ってない。タイミングだって。技術も表現もない。
先輩がいなくなったらこんなに酷くなるんだと絶望した。
もうこの部は将来がないと退部を決定した。
顧問は無理に引き留めることはしないと言いつつ
めっちゃ執着してきた。ストーカーかよw
僕が退部したあと吹部はどんどん衰退していった。
コンクールはもちろん銅賞。アンコンもサックスが銀でクラリネットが銅。
悪いけどすごくスッキリした。
あのときの決断は正しかったんだって言ってくれてる気がした。
最近吹奏楽で悩んでる小瓶をよく見かけるようになりました。
そんな子小瓶主さんたちに言いたい。
今より上手くなろうとしているのは吹奏楽が大好きな証拠。
あなたたちは本当に素晴らしい。
これからどこまでも上手くなれる。
だから「下手だから」って辞めないでほしい。
まだ秘めた才能が埋まっているだけだから。
影ながら応援しているよ。