メニュー ▼
宛名のないメールは小瓶に手紙を入れて海に流すような場所です。
宛名のないメールとは?
マイページを作る(無料)
ログイン
小瓶を流す
宛メ、サポーター募集!
お問い合わせ
トップ(小瓶順)
お返事がない小瓶
みんなが保存した小瓶
小瓶主さんのお返事
お返事が来た順
宛名のある小瓶
宛メで音楽
宛メトップ
>
小説「それでも君は、救えなかった ③」 (この作品、ジャンルが分からなすぎないか……?)
カテゴリ
恋愛
結婚
家族
人間
友達
学校
受験・勉強
部活
生活
食事・嗜好品
人生
仕事
お金
社会
世界
自然・生き物
イベント
自分
悩み
感情
心・精神
自傷
病気
身体
性
いじめ
自殺・死
趣味
インターネット・パソコン
音楽
本・読み物・文字
テレビ・アニメ・マンガ
話・言葉
心霊・不思議
その他
家電
スポーツ
犯罪
ファッション
旅行
ゲーム
子育て
演劇・芝居・舞台
文房具
それでも君は、救えなかった
「事実、ね。私も分からないのよ、あの子が入夏さん家の娘さんをいじめていたかどうかなんて。そもそも、あの子がいじめられているものと思っていた矢先だったから」
「……え」
那央ちゃんがいじめられているものと思っていた?
「それって、それってどういうことですか!」
訊くというよりかは、もう責めるような口調になってしまった。真央さんも呆気に取られたような表情になる。
「ぁ、すみません。取り乱しました」
その顔に我に返って、慌てて謝った。大丈夫よ、と言う真央さんも気まずそうに笑っている。
それにしても、さっきの真央さんの言葉。私としては聞き捨てならなかった。
「あの、いじめられているものと思っていたって……」
どういうことですか、という言葉を聞かなくても、真央さんは私が何か言いたいか察したらしい。どこか諦めたように、花奏ちゃんにだけは話そうかな、と話し始めた。
「あの子ね、最近様子がおかしかったの───」
私(真央)が異変に気づいたのは、本当についこの間だった。
「那央、ご飯よ」
学校から帰ってすぐ部屋にこもった那央に、ドア越しに声をかけるけれど、聞こえてきたのは生気のない声。母として心配になるのは当然だった。
「ちょっと那央。本当にどうしたの? 最近部屋にこもってばかりじゃない。少しは───」
「ごめん」
はぁ、と心の中で大きな溜め息をつく。返事もこの“ごめん”の一言ばかり。
……もしかして、学校で何かあったのだろうか。そう思い至って訊いてみる。
「那央、何かつらいことがあったの? 学校で」
出来ることがあるなら何でもしてあげたい。過保護かもしれないし、過干渉かもしれないけど。
でも、那央が私に心を開いてくれることはなかった。
「……ごめん」
那央が自ら命を絶ったのは、その僅か6日後だった。
「おかしいと思ってたのよ。でも、私には那央を救えなかった。その罰なのかしらね、多分私は一生後悔するわ」
娘を助けられなかったこと、と真央さんは悲しげに言う。
「那央ちゃんは、何か苦しみを抱えていたっていうことですか?」
「それは間違いないと思うわ」
それが人をいじめていることへの苦しみだったとしたら、いじめを那央ちゃんに無理矢理やらせていた人がいるはずだ。
いじめることに苦しみを感じているのなら、理由がない限りやめると思うから。
……じゃあ、その人は誰?
私は意を決して、真央さんに話を切り出した。
「那央ちゃんの部屋に入らせていただけませんか?」
「……えっ」
言っていることの突飛さ加減は、十二分に理解しているつもりだ。けど、私にはそこに全てが詰まっている気がしてならなかった。
「警察の方々が、だいぶ物を持っていってしまったけど、それでもいいなら」
真央さんは戸惑いつつそう言ってくださる。その戸惑いは、どこまで追及する気なのか怖いからかな、と思った。
「警察が介入しているんですね」
「そうよ。お互いのどちらかがどちらかを死に至らしめた可能性もあるから、と仰っていたわね」
妙に他人事なのは、きっとその可能性を真っ向から信じていないからだろう。私もそれに関しては信じられなかった。
「なんにも、那央のなんにも知らない人の立てた仮説なんて、当てにならないわ」
そう言いながら那央ちゃんの部屋へと向かう真央さんの顔は、真後ろに連れ立っていた私には見えなかった。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。冒頭に少しだけ②の最後が入りましたが、それでも少し長くなったような……? 気をつけねば!
感想や評価をくださると励みになるので、是非お時間ある方はお願いします。それではまた!
はるか@いれりす
157552通目の宛名のないメール
小瓶を保存
フォローする
この小瓶にお返事をする
誰でも無料でお返事をすることが出来ます。
お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います。
※誹謗中傷や否定批判のお返事は流れません。
広告
お返事が届いています
はるか@いれりす
(小瓶主)
華澄さんへ
面白いと言っていただいて、私としてはとても書きがいがあります! 嬉しいです! 華澄さんの小説、私も楽しみです。お互い頑張りましょうっ!
Rabbitさんへ
アドバイスありがとうございます! すごく参考になります、、改行ですね、気をつけます。
考察してくださるなんて、この世にそんな素晴らしい方が……本当にありがとうございます!
Rabbit
そこまで長くないと思いますよ。
寧ろ、短くもなく長くもない
ちょうど良い長さですっ!
読み手としては読みやすい
長さ、興味が湧く展開、
考察したいと思う好奇心で
次回が凄く楽しみです〜!!
後、この前に続きアドバイスです!
文字と文字の間の句読点で
改行して下さると読み手に
とっては凄く嬉しいですね!
文がスッキリして、
読みやすくなります!!
是非取り入れてみて下さい。
今回は、終わり方が凄く
印象的でしたね〜。
真央さんの顔が見えなかったと
心の中で呟く花奏ちゃんのシーンで
③は終了…
考察し甲斐があります…!!
次回が凄く楽しみです♪
華澄
超おもしろいです‼次回も楽しみです!
私も小説書くのがんばります!
この小瓶にお返事をする
誰でも無料でお返事をすることが出来ます。
お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います。
はるか@いれりすさんの他の小瓶
小説「それでも君は、救えなかった ⑦」 (この小説は最早、私の生存報告と化しています)
#お知らせ #低浮上すぎるディレッタント ……我ながら、この(←)表記なに?
小説「それでも君は、救えなかった ⑥」 (そろそろ本当に投稿頻度が終わっている、、)
以下はまだお返事がない小瓶です。お返事をしてあげると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。
嫉妬深いだけかな、、、。私は元々、人や物に執着してしまいます。1つの物事、人を気に入ってしまうと、ずっとそのことばかり考えてしまいます。
学校に行けてない。まあそれ自体はけがのせいだから仕方ないのだけど、勉強が遅れる。やばいやばいやばい。学校に行きたくない。
99999999
人間らしい形を保つ。もう人間としての形は保てないです。消えてしまいたい。大事な友人だと思っていたのはおそらく私だけなのです。もう、つかれました
私の性格。私は自意識過剰になるときがある。この人に陰でこう言われているのではとか、あの人は私のことをこう思っているのだろうとか。
「なんかいいな」というものをあれこれ持つより
毎日上手くいかないことばかりだし、完璧主義でプライドが高いので自分を認められない
謎のやる気がすんごいけど寝なきゃいけないの虚無。名前つけて保存しとけないかな……
面接がある怖い
ちょっと複雑なことが起きたので良かったらアドバイスください!!ほんとに困ってます
これが私なりの生き方
他者から愛されたいという気持ちが強いと感じる。そんな自分のことを嫌だなとも思う。
もっと素直になれたらいいなぁ。高校に入学した時は「高校生活楽しむぞ!そして次こそは親友を作るんだ……!」なんて思っていたけれど今の今まで話し相手もろくにできなかったよ
14時で草!!今から頑張るンゴ!w
なにもない、なにもできない。苦しい。自分は要領が悪いし、すぐ逃げるし、すぐ泣くし、人とまともに話せないし、見た目も中身も気持ち悪いし、何もかも上手く行かない。
広告
お知らせ
小瓶を流す(書く)ことができない不具合(2024.5.9)
「届いたお返事」を全員が見れるようにしました。(2024.5.8)
お問い合わせのお返事の修正ができました(2024.4.17)
お問い合わせが表示されない不具合が起きています(2024.4.17)
一緒に死んでくれる人募集(自殺募集)の小瓶は流さないことにしました。(2024.4.17)
過去のお知らせ
宛メについて
宛メのこころえ(利用者さんの言葉)
お返事のこころえ(利用者さんの言葉)
宛メに参加している人たち(利用者さんの言葉)
宛メとの出会い(利用者さんの言葉)
初めての方
Q&Aヘルプ
宛メ、サポーター募集!
運営委員のご紹介
運営委員ブログ
特定商取引法に基づく表示
お問い合わせ
運営会社
twitter & facebook & instagram
フォローやいいね!すると宛メの情報が届きます。
緊急のお知らせなどもこちらから配信しますので、ぜひ登録をお願いします。
@atemeinfoさんをフォロー
Follow Me