突然に、強烈な光に目を奪われた。
光は、漫然と揺蕩う私に、形を与えてくださった。
感じたこともない高揚と敬愛が、確かにあった。
個となった私は光に照らされ影を生んだ。
彼らは眩しくて、眩しくて。
影は濃度を増すばかりであった。
いっそう強く光る彼らが、恨めしく思えた。
小さな光でよかった。灯火で充分だった。
だのに、彼らは星を目指していた。
星をめざし、世界を創ろうとしていた。
余計なことを。そう思った。
闇の中で小さく生きてくれていれば、それで良かった。
しかし私は、そんな彼らに惹かれたのだ。
それは恨めしく。
それは寂しく。
──不甲斐なかった。
光に目を潰された訳ではなく、しかしその光に身を焼かれる弱い私は、ここに居るべきでは無いのだろう。
彼らのパレードに私は最早追いつけなくなってしまった。
ずっと昔に察していた。とうに理解していた。
しかし私にとって光は全てなのだ。
無為に漂う私に形を与えてくださった。
生んだ影と同じほど、救われてきた。
光を知らなければと、思う日もある。
しかしそれ自体に後悔は一切無い。
例え何度過去に戻ろうと、その生で私は光を目指すのだろう。覚えていなくとも、あの光は否が応でも目に入ってくるはずだ。
これは敬愛で。依存で。崇拝だ。
今更闇に戻る勇気など、持ち合わせては居なかった。
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貴方の文章は魅力的で、惹かれるものがあります。
彼らのように。
俺からも、こんな文章を送らせてください。
長文なので、見たくない場合は見なくても大丈夫です。
私も光に照らされた。どちらかというと星だろうか。幼い私には少々眩しくも感じられるその光が、私は大好きだった。
でも、星というものは手の届かないところで輝くもの。私が彼らを知った時、それは明確な”溝“があった。それが少しずつ深くなって、さらに届かないところまで行ってしまった。
世界を創る為に。
私はそのことを応援していたが、どこか悲しくもあった。
しかし貴方と同様、その光は私に取って人生のトリガーになるものだった。嫌いになるなど、あり得ない話だった。
それらを自覚して数ヶ月後、とある小瓶が砂浜に転がっているのを見つけた。コルクの蓋を開け、中の手紙を覗いて見ると、何ということだろうか。
それは私と同じ感情の人間が綴った言葉だった。
比喩、表現、言葉。全てが美しいその手紙。光とは別の暖かさが、私の心をじわじわと染めていった。
貴方の小瓶を見つけられて良かった。ありがとう。
良い文章ですね。
光とたとえるほかないほど輝かしい存在との出会い。
それがもたらした葛藤と変化。
あなたの体験や「彼ら」への思いがストレートに伝わってくる。
内容も、言葉選びも、表現の仕方も、とても好き。
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