※愚痴とかいろいろ織り混ぜながら書いているので無駄に長いかも知れないです。すみません。
学校の帰りに、駅で電車を待っているとそこにアナウンスがあった。
「人身事故のため、○○駅から△△駅までの区間で電車の運転を見合わせています。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。電車の再開は16時を予定しております。」
ちょうど私の乗る線で、家に帰るのが遅れるな、と漠然と思った。正直、少しだけ迷惑だと思った。
でも、その時、私が保存していた小瓶の内容を思い出した。
10278通目の宛名のないメール。
勝手に載せてしまってすみません。
もし、これが『死にたい』と言っていた宛メイトだったら。急に寒気がした。
アナウンスでは更に「駅構内で」とも言っていたから、その誰かは飛び込み自殺を図ったのかな、とか考えて、ひどく不謹慎だなと気づいて考えるのをやめた。
名前も顔も知らない、全くの他人の話。
なのに、何故かもう他人とは思えなかった。
それなのに。
「人身事故だって!えこれ絶対死んでるやつでしょ」
「死んでる死んでる、てかマジ迷惑な、ゲーム出来ないしふざけんなよ」
「いやそれな、ありえんマジうざい」
同じ学校の制服を着た男子生徒。
大声で、死んでる死んでると騒ぎたててた。
その時は本当に、耳を疑った。
目の前が真っ赤になったような感覚を覚えるくらい、呆れと怒りがふつふつと沸き上がってきた。
正直なことを言うと、殴りたくなった。
不謹慎だと、場を弁えろと怒鳴りたかった。
自分だってさっきまで不謹慎なことを考えていたのに、それも忘れてそんなことを思った。
勿論、殴るのも怒鳴るのも駄目なことだし、出来るはずもないけれど。
でも、お前らのゲーム事情だけで人の死(かは分からないけれど)を軽く扱うなと、馬鹿にするなと、そう思った。
私もゲームを1つだけやってるから、イベントとかで時間が危なくて焦る気持ちも理解している。
でも、それを抜きにしても許せなかった。
同学年か、年上か年下か、それは分からないけど、同じ学校の生徒だとは思いたくなかった。
私の学校は、進学校だけど母数が多いだけなのもあって、ルールやモラルを守る、という点で凄く未熟な生徒が多くいる印象があります。
週に一回は、電車内でのマナーのことなどで、何かしら苦情が届くような学校です。
生徒指導が行き届いていないわけではないのに、風評被害がほんとに迷惑。
可愛いとよく言われるこの制服に袖をとおすのが恥ずかしくなる感覚を植え付けられて、とても悲しかった。
それを目の前でされたんだから、逆に誰も何も言わないことの方が不思議で仕方なかった。
私もその一人だけど。じゃあ言えよって話だけど。
何にせよ、とても気分が悪くなった。
幸いにも、かは分からないけれど、電車は予定よりも早く運転を再開しました。
今はただ、人身事故となってしまった誰かの無事を祈ることしか出来ない。
どうかその人が、これからの人生を満足に歩めますように。
でも、それだけじゃない。
宛メの皆さんへ。
知名度とかも全然ない、ただのいちユーザーがこんなこと言ってもそんなに拾ってもらえないとは思うけれど。
私は、皆さんみたいに優しい心を持った人たちに出会えて本当に救われたし、生きていてほしいと思います。
無責任だとは思うけど、それでもやっぱり皆さんには死んでほしくない。
死にたいと思っているときに「死ぬな」と言われることほど苦しいことはない。
私自身も、身をもって理解しているはずだけど、やっぱり伝えたいと思いました。
それぞれが苦しい思いを抱えて、ここにたどり着いたのだと思います。
小瓶を流して、あたたかいお返事をもらって、時には自分がお返事を書いて。
そうやって成り立っている「宛メ」という世界の人達は、みんな人一倍優しい人だと私は思うのです。
みんな一人一人が、誰かを思いやれるあたたかい心の持ち主だからこそ、生きていてほしい。
出来れば、その優しさを自分自身にも向けてあげてほしい。難しいことだと思うけれど。
最後に、お互い名前も顔も知らないあなたへ。
今日も生きていてくれて、ありがとう。